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  • 現場から・大成建設・東洋建設・大豊建設JV

    【川崎港臨港道路東扇島水江町線主橋梁部橋梁下部/日本最大級深度59.98m掘削/ロット細分化でケーソンを安全沈設】

     

     川崎市臨海部の京浜運河で、物流機能の強化や交通渋滞の緩和、災害時ルートの多重化を目的として東扇島地区と内陸部を結ぶ橋梁の下部工事が進んでいる。大成建設・東洋建設・大豊建設JVが担当する「川崎港臨港道路東扇島水江町線主橋梁部(MP4)橋梁下部工事」は地盤の約4割を軟弱粘土層が占める中、ニューマチックケーソン工法により橋脚基礎を構築している。最終掘削深度は日本最大クラスの59.98mにも達する工事となるが、大成建設の高島浩政所長は「無事故できちんとおさめたい」と意気込む。 国土交通省関東地方整備局発注の同工事は川崎区東扇島と水江町をつなぐ川崎港臨港道路東扇島水江町線主橋梁部の橋梁下部工事の1つで、28.1m×18.1m、高さ67.1mの橋脚基礎を構築する。昼間に構築、夜間に掘削・沈設のサイクルで1カ月に1ロットのペースで全16ロットの構築を進める。コンクリート量は約2万m3、掘削土量は約3万m3に上り、工期は2015年3月19日から18年3月31日まで。

     

     現場の特徴は掘削長59.98mのうち、中間部の25.75mを軟弱粘土層が占めることだ。「一番の苦労は軟弱粘土層でのケーソンの安全な沈設」と高島所長が明かすように、ケーソンの異常沈下や過沈下を防ぐため、事前に発注者と地盤支持力の見直しを進めてきた。その結果、沈下力を低減するため1回のコンクリートの打設量を減らす方法を採用した。

     

     当初、軟弱粘土層個所1ロットのコンクリート打設高さを4.75m、打設量を1100m3(2530t)で計画していたが、変更後は打設高さを2-2.8m、打設量460-760m3(1060-1750t)とほぼ半分のボリュームまで細分化した。高島所長は「軟弱粘土層でケーソンを安全に沈設するためにも、設計変更としてロット割りを認めてもらったことは大きい」と話す。

     

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    掲載日: 2018年3月12日 | presented by 建設通信新聞

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