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竹中土木ら/ローラーにGNSSアンテナ2基/高精度転圧を実現
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>竹中土木とライカジオシステムズは、盛土の品質管理精度を大幅に向上させた転圧管理システム「Dual Mast Roller(デュアルマストローラ)」を開発した=写真。転圧ローラーに2基のGNSS(全地球測位衛星システム)アンテナと傾斜計を搭載することで、高精度での鉄輪位置取得を可能とした。実証試験では、走行軌跡を水平方向(x、y方向)20mm以下、鉛直方向(z方向)30mm以下の高い精度でデータが取得できることを確認している。
従来のGNSSを使った盛土の締め固め管理では、1基のGNSSアンテナを運転席の屋根などに設置し、転圧個所の位置座標をGNSSアンテナとの相対距離から算出している。しかし、アンテナ設置位置と転圧する鉄輪中心位置が大きく離れているため、施工場所に勾配がある場合や車体を旋回させた際には大きな誤差が生じ、管理に適さないケースもある。
デュアルマストローラは、転圧ローラーの鉄輪の両側にGNSSアンテナと傾斜計を搭載することで、鉄輪位置の正確な算出を可能とした。同システムを利用することで、転圧面に勾配がある場合や車体旋回時でもGNSSアンテナ自身が有する誤差範囲内の水平方向20mm以下・鉛直方向30mm以下の高い精度で走行軌跡管理を実現できる。
また、算出した座標を基に、鉄輪の方向角や傾斜角を計算し、鉄輪幅での点群データ取得も可能だ。点群密度は2基のGNSSから求めた方向角と基線から任意で取得でき、点群ピッチの設定もできる。
今後は、これらの点群データをクラウドと連携させることで、現場条件に合わせた次層の巻き出し層厚(盛土する際の1層分の土の厚み)の作成など新たな管理手法の構築を目指す。
残り50%掲載日: 2021年3月3日 | presented by 建設通信新聞