当サイトについて 採用ご担当者様
会員登録はこちら 求人検索

建設技術者向けNEWS

建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!

  • 清水建設/BIMデータ+現場ライブ映像/合成表示で“見える化”/施工管理効率化へAR活用

     清水建設は、AR(拡張現実)技術を活用して設計図と実際の躯体や設備配管の照合(施工管理)を支援するITシステム「Shimz AR Eye」を開発・実用化した。AR技術を活用することで、タブレット端末に建物のBIMデータと現場でのリアルタイムのライブ映像を合成表示できる点が特長。“見える化”によって、施工管理の一層の効率化に役立つ。

     

     施工管理は、新築・改修を問わず、設計図と実際の躯体や設備配管との照合がベースとなるが、より複雑化が進んでいる躯体や設備配管の確認は決して容易ではない。特に改修工事は仕上げ材料の下に隠れている躯体や設備配管を対象に、これらの確認作業を行う必要があることから、その負担が大きくなっていた。

     

     こうした施工管理の課題を解消する支援ツールとして開発したShimz AR Eyeは、タブレット端末と可視化用アプリケーション、BIMクラウドデータベースで構成。既にBIMで設計した建物の新築・改修工事(18現場)に試験適用して、性能や使い勝手を確認した。

     

     担当者が現場にタブレット端末を持参して、その端末に平面図を表示した後、自分の立ち位置をクリックすると、システムが端末の3次元での位置情報を認識。例えば、躯体や設備配管、空調ダクトなど確認したいBIMの3次元情報をクリックして選択するだけで、現場のライブ映像とBIMデータが自動的に合成表示される仕組み。

     

     いったん位置情報を認識すれば、その後は担当者が移動しても位置情報の再設定は不要。表示する3次元情報の順番を指定すれば、躯体、設備配管、空調ダクトなどの順に自動的に表示することができる(すべてを同時に表示することも可能)という。

     

     一連の設定を終えて、タブレット端末から任意の方向を眺めると、新築工事での施工中の設備配管のライブ映像とBIMによる3次元の図面情報が自動的に合成表示されるため、建物のBIMデータと現場のライブ映像の双方を簡単に照合できる。

     

     次工程のBIMの3次元情報と現場のライブ映像を合成表示すれば、次工程の施工計画の立案支援にも役立つ。

     

     改修工事に活用すれば、タブレット端末から眺めるライブ映像の上に、例えば、天井裏に設置されている設備配管などが浮き上がるように合成表示されるため、それらの所在を容易に特定できるというメリットがある。

    残り50%
    ログインして続きを読む 会員でない方はこちらよりご登録ください

    掲載日: 2021年3月3日 | presented by 建設通信新聞

前の記事記事一覧次の記事