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新日本空調/CO2ガス回収・固定化技術/東北大と共同研究
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>新日本空調は、東北大大学院環境科学研究科の佐野大輔准教授らの研究グループと共同で、CO2ガスの回収・固定化技術の実用化研究を始めた。研究開発を通じてCO2の回収と固定における性能などを評価し、技術の最適化を進めることで、CO2の回収、再利用、社会実装に向けた新たな可能性を探り、脱炭素社会の実現に取り組んでいく。
現在主流のCO2を回収・固定化する技術は、アルカリ性溶液を使う化学吸収法となっており、アルカリ性溶液に溶け込んだ空気中のCO2ガスを重炭酸イオンとして回収している。今回研究開発を始めた方法では、微生物の代謝能力を利用して有機物などを電気エネルギーに変換する微生物燃料電池(MFC=Microbial Fuel Cells)でアルカリ性溶液を生成する。
従来、MFCは下水などに含まれる有機物を供給することで、有機物を酸化分解しつつ発電することを主な目的として研究開発が進められてきたが、同社と佐野准教授らのグループはエアカソード型と呼ばれる大気中の酸素を直接利用する方式のMFCを運転する過程でアルカリ性溶液が生成されることに着目。そこにCO2ガスを反応させることでCO2ガスを化合物(炭酸塩)として回収・固定化する手法を考案した。これにより、「有機物の酸化分解」「発電」「CO2回収・固定化」の3つの効果が期待できる。
残り50%掲載日: 2021年3月5日 | presented by 建設通信新聞