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  • 天野新社長「中核強化と価値創出」/押味社長「変革・強化の旗手に」/鹿島社長交代会見

     6月25日付での社長交代を予定している鹿島の押味至一社長と、次期社長の天野裕正副社長執行役員は9日、東京都千代田区の帝国ホテルで会見した。天野次期社長は「事業の中核である土木と建築の建設事業の基盤強化と、社会の変化に応じた企業価値の創出に挑戦したい」と意気込みを語り、押味社長は「成長変革、経営基盤強化・投資を力強く推進する旗手として活躍してほしい」と期待を込めた。

     

     社長交代のタイミングについて押味社長は「4月から24年3月期までの新中計がスタートする。コロナ禍でまったく予断を許さない状況の中で取り組みを強化する」ための交代と説明した。市場環境について天野次期社長は「いまは端境期だが、23-24年には東京の建築市場で大型の再開発案件が計画されており、超大型を中心に建築需要は底堅い。価値観の変動がどのように影響を与えるのか、慎重に見る必要がある。大型案件だけでなく、中規模物件以下も積極的に取っていきたい」とした。特に「建設物価が急激に変動するとみられ警戒が必要だ」とした。今後の建設業のあり方としては「開発や設計エンジニアリング、維持管理、リニューアルなど多様な機能を建築に結びつけて新たなニーズに応え、経営基盤を安定して収益を上げる。環境保全と企業の収益を並列で考えなければならない。単なる請負の建設業にとらわれず、視野を広げて職責を果たしたい」との考えを示した。

     

     4週8閉所や協力会社次数の制限など担い手確保・処遇改善に向けた取り組みについて押味社長は「建設業全体の大きなテーマとして30年くらいまでかけて徹底的に取り組んでほしい」とし、天野次期社長は「社員は、作業時間を単純に減らすのではなく、生産性を上げ、熟練技術者の経験値・暗黙知をデジタル化で若い世代に伝承しなければならない。技能者の担い手確保は、制度設計を国土交通省と共同で大手が主導しなければならない」とした。

     

     天野次期社長は自身を「ロジカルな言葉で物事を理解し、自分なりに飲み込む性格」と評し、押味社長はともに長く働いた経験を踏まえ「着実性が高く目標に向けて計画を練り、実行するリーダーシップがある」と高く評価した。

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    掲載日: 2021年3月10日 | presented by 建設通信新聞

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