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大林組/免震建物用ケーブルラック/揺れに追従 損傷軽減
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>大林組は8日、東京都清瀬市の技術研究所で免震建物用ケーブルラック「ニュートラダー」=写真=の公開実験を実施した。地震時の揺れに追従して動くことで電気・通信ケーブルの損傷リスクを軽減できる装置で、実験では阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震などの揺れを再現し、これらの地震動に対しても安全に動作することを確認した。特許出願中の技術で、当面は自社で設計・施工する物件のみへの適用とし、5年後をめどに他社でも適用できるようにする予定だ。
同装置は、回転ヒンジで接合したケーブルラック上にケーブルを配置することで、従来は余長を持たせてとぐろを巻くように配線していたケーブルの長さを最適化し、省スペースで配線できるようにした。地震時の変位に対応しながらよれや絡み、損傷、切断リスクを軽減でき、メンテナンス性の向上も期待できる。
コストについて原田健司設計本部設備設計部副部長は「1棟の免震建物で3、4カ所は必要になる個所があると想定できるが、1カ所当たり100万円以下とできるよう検討している」と説明する。原田副部長は「損傷しては困るケーブルを守るためのコストとしては高いものではない」と強調しており、またケーブル長を最適化できるため、その分のコスト削減も期待できる。販売開始は4月上旬ごろを予定しており、既に同社が設計中の複数の物件への適用を予定している。
残り50%掲載日: 2021年3月10日 | presented by 建設通信新聞