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山岳トンネル/AIが発破良否判定/ 国交省PRISMで現場実証/戸田建設 コロナ禍対応重視
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>戸田建設とRist(東京都目黒区、藤田亮社長)、演算工房(京都市、林稔社長)のコンソーシアムが、2020年11月に国土交通省の「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト(PRISM)」に採択されたAI(人工知能)を使った山岳トンネルの発破良否判定システム「Blast AI」の現場実証を展開中だ。
実証のフィールドとなっているのは、戸田建設が施工を進める「設楽ダム設楽根羽線1号トンネル工事」作業所。現在、AI学習用の教師データとなる「発破後の3次元飛石形状」と「熟練工による良否判定結果」のデータを収集・蓄積しているという。
コロナ禍での自粛や3密の回避が求められる現状への対応として、3次元点群データを関係者用のクラウドサーバーで共有。現場に設置したAI用パソコンに戸田建設の本社担当者やRistのAIサポート担当者がいつでも遠隔操作(リモートアクセス)できるサポート体制を構築するなど、精力的なニューノーマル対応に取り組む。
発破良否判定システム「Blast AI」は、これまで熟練のトンネル技術者が行っていた発破後の飛石形状に基づく良否判定をAIの活用によって自動化する技術。現場実証で収集・取得した発破後の3次元飛石形状と熟練工による良否判定のデータを教師データとしてAIに学習させる計画だ。
車両に3Dレーザースキャナーと高性能処理PCを搭載して迅速な計測と退避を可能にしている演算工房の「ジープスキャンシステム」を採用。現場での発破後、ずり搬出を開始するまでの短い時間で効果的に教師データとなる飛石形状データを取得するなどの工夫も行っている。
残り50%掲載日: 2021年3月10日 | presented by 建設通信新聞