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  • 4月1日公告から加点評価/技術者の海外実績認定・表彰/国交省、全直轄工事・業務に活用

     国土交通省は11日、海外のインフラプロジェクトに従事した技術者の実績を認定・表彰する制度について、その認定実績を4月1日以降に公告するすべての直轄工事・業務の入札契約で評価に活用すると発表した。総合評価落札方式やプロポーザル方式の技術者の能力等の項目において、国内で実施した工事や業務の実績、授与された表彰と同等に加点評価する。

     

     海外インフラプロジェクト技術者認定・表彰制度は、日本企業に所属して海外工事、業務に従事した技術者の実績を企業の申請に基づいて認定する仕組み。認定を受けた技術者のうち、特に優秀な技術者には国土交通大臣賞、今後の活躍が期待できる技術者には国土交通大臣奨励賞を授与している。

     

     11日時点で企業など45者の367事業に従事した技術者708人の実績が認定済み。内訳は建設会社が26者・151事業・575人、建設コンサルタントが17者・213事業・127人、その他が2者・3事業・6人。1人で複数の事業に携わった技術者がいるため、認定証の発行件数は1081件に上る。

     

     認定・表彰を受けた技術者は、海外実績をコリンズ・テクリスに登録でき、その登録に基づいて総合評価落札方式やプロポーザル方式で評価を受けることができる。国内工事・業務と同等に同種工事・業務実績として配点される。

     

     表彰については、「国土交通大臣賞」を局長表彰相当、「国土交通大臣奨励賞」を部長・事務所長表彰相当とするなど、既存の運用を踏まえて措置する。

     

     海外実績は国内工事・業務の受注に当たって評価されにくい状況にあり、例えば、国内の技術者を国外に配置すると、国内で評価される実績に“空白期間”が生じることが課題だった。

     

     国として技術者の海外実績を認定・表彰するとともに、国内工事・業務で適正に評価する仕組みを構築することで、技術者の流動化や建設産業の海外進出を後押ししたい考えだ。

     

     海外プロジェクトの工事・業務の成績については、認定・表彰制度では評定点が付与されないことから、当面、平均成績への点数付与は行わない。成績の取り扱いは継続して検討を進める。

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    掲載日: 2021年3月12日 | presented by 建設通信新聞

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