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  • 戸田建設/超薄型の床制振装置開発/OAフロアにも設置可能

     戸田建設は、オフィスなどの居住空間で、人の歩行や車両の通行によって発生する不快な振動を解消する超薄型の床用制振装置を開発した。AMD(アクティブ・マス・ダンパー)と呼ばれる従来技術に独自に工夫を加えることで、大幅な薄型化(高さ約6.5cm)を実現している点が特長。自社施工の物件への適用だけでなく、外販による積極的な展開を狙う。

     

     精密機器の位置決めなどに利用する小型のアクチュエータをAMDに応用して、従来の10分の1以下となる“超薄型化”を実現している点が最大のポイントとなる。

     

     ネットワーク配線などを床下に収めるOAフロアへの設置を可能にしたことで、スペースやレイアウトなど部屋の使用性を損なうことなく、ユーザーに快適な居住空間を提供できる。

     

     床スラブにアンカーで固定するだけの簡単施工で設置できる施工性の高さも大きな魅力だ。

     

     一般的に床の振動を抑制する技術として、アクチュエータで錘(おもり)を電気的に制御することで、不快な振動を打ち消すAMDと呼ばれる制振装置が用いられるが、オフィス空間などで使用される従来のAMDは高さが70cm程度と大きいことから、OAフロア下などの狭小空間への設置が難しい。

     

     特にAMDの効果を最大限に発揮できる床の中央に設置しようとすると、空間としての使用性を損ねてしまうという課題があった。

     

     独自の工夫を施すことで、従来技術の10分の1以下という超薄型化を実現した新たな床用制振装置は、新築・既存を問わず、さまざまな用途の建物に適用できる。既に実大規模の性能確認実験によって、優れた振動抑制の効果を確認しているという。

     

     同社は、オフィスビルなどを中心に部屋の使用性を損なうことなく、快適な居住空間を提供するためのアイテムとして、自社施工の物件への適用や外販による積極的な展開を図っていく方針だ。

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    掲載日: 2021年3月15日 | presented by 建設通信新聞

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