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  • 後施工耐震補強「ポストヘッドバー工法」/適用範囲を追加・拡充/大成建設ら

    【市場ニーズ完全網羅】

     

     大成建設は、成和リニューアルワークスと共同で構造物の耐震性能の向上を図る“後施工”での耐震(せん断)補強技術「ポストヘッドバー工法」の適用範囲を拡大した。2020年12月に建設技術審査証明の内容を変更。両端円形プレート型での太径鉄筋の使用と機械式継手型での上向き施工のメニューを追加したことで、あらゆるケースに適用できる環境が整う。

     

     最新の設計基準に照らし合わせた場合、せん断耐力が不足してしまう既存の土木構造物(RC造)を対象とする「ポストヘッドバー工法」は、構造物の内側(片側)から矩形または小型円形プレートを取り付けた耐震補強用のせん断補強鉄筋を挿入・固定して“後施工”で補強工事を施すことができる技術となる。

     

     部材を増厚させることなく、せん断耐力を向上できることから、05年12月に土木研究センターの建設技術審査照明を取得して以降、コンクリートや鋼板の巻き立てといった従来工法の適用が困難な地下構造物などを中心に895件(20年10月1日現在)の豊富な施工実績を持つ。

     

     従来型といえる「片端矩形プレート型」と、より鉄筋を挿入する穴を小さくできるなど作業工程を短縮できる合理的なタイプとして現在の主流となっている「両端円形プレート型」、作業スペースが狭い場合などに鉄筋を継ぎ足して2段階で取り付ける「機械式継手型」の3種類がある。

     

     補強量や部材寸法、対象とする部材や現場の状況に応じて鉄筋の太さや、3種類のタイプを使い分けているが、建設技術審査証明の変更によって、新たに両端円形プレート型の太径鉄筋の使用と機械式継手型の上向き施工をメニューに追加。適用範囲を広げることで、市場ニーズを満たすラインアップがそろう。

     

     実際に両端円形プレート型での太径鉄筋の使用を追加することで、これまでよりも施工本数を減らすことが可能。両端円形プレート型は、既に太径鉄筋の認証を受けている片端矩形プレート型よりもポストヘッドバーを挿入するために特殊ドリルで削孔する穴を小さくできるため、工期の短縮やコストダウンが見込めるというメリットがある。

     

     一方、機械式継手型の上向き施工の認証を受けたことで、上向き・横向き・下向きのあらゆる施工パターンに対応していく。例えば、機械設備などの支障物が天井近くまで迫っている場所であっても、効果的に耐震補強を施すことができるようになるという。

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    掲載日: 2021年3月15日 | presented by 建設通信新聞

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