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  • 25年大阪・関西万博 日本館基本構想案/SDGs体験の場に/環境配慮の建設資材活用建築過程を見える化/経産省、4月2日まで意見募集

     経済産業省は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に日本政府が出展する日本館の基本構想案をまとめた。SDGs(持続可能な開発目標)とその先である「SDGs+Beyond」への貢献や、Society5・0の実現につながる技術・システムの試験的導入によって「未来社会の実験場」にするなどの視点で、建築・空間と展示を設計する。21年度から建築設計を進め、23年度に着工する。4月2日まで一般からの意見を募集している。

     

     日本館のテーマを「いのちと、いのちの、あいだに-Between Lives-」に設定する。SDGsに代表される社会課題を自分事として咀嚼(そしゃく)し、未来社会のつくり手であることを自覚できる体験を来場者に提供し、来場後の行動変容を促すパビリオンにする。来場の概念を拡張し、デジタル空間にも日本館のコンテンツを配置する。

     

     建築・空間設計のあり方として、▽展示と建築の融合による一貫した来場者体験の創出▽建設サイクル全体を通じた循環システムの構築▽会期前からの参加者の巻き込み▽屋内外を通した敷地空間の柔軟な活用▽サステナブルな資源利用--の5点を示した。

     

     具体的には、環境に配慮した建設資材を活用するとともに、資材の調達から解体まで一連の建設サイクルで新しい資材循環の仕組みを構築する。屋内と屋外を区分しないで、敷地全体を生かした空間設計に取り組む。建築過程の見える化にも取り組む。

     

     建築のスケジュールは、21年度に基本設計、22年度に実施設計、23-24年度に工事を実施する。展示は、21年度に検討を始め、22年度に基本設計、23年度に実施設計、24年度に工事を予定する。

     

     今後は、経産省の下に検討体制を構築するとともに、建築・展示などに専門的な知見を持つ有識者(総合プロデューサー)を配置する。総合プロデューサーが検討状況を横断的に監督し、各分野に指示・提案などを行う。

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    掲載日: 2021年3月17日 | presented by 建設通信新聞

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