当サイトについて 採用ご担当者様
会員登録はこちら 求人検索

建設技術者向けNEWS

建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!

  • 東亜建設工業/原位置試験機を小型化/軟弱地盤調査法 小規模工事にも展開

     東亜建設工業は、 独自の軟弱地盤調査・設計・施工管理技術である「ACCESS法」を比較的小規模な工事にも展開できるようにする原位置地盤試験機「TOA-SID-MarkII」を開発し、現場導入した。 今後、ACCESS法を地盤試験専用プラットフォームとし、 より広範な条件下の工事に展開する。

     

     ACCESS法は、埋め立てや盛土工事を対象に、電気式コーン貫入試験(CPT)を始めとした原位置試験と一面せん断試験(DST)などの室内試験を組み合わせ、軟弱な粘性土地盤の調査・設計から施工までのプロセスを一貫した手法で評価・管理する技術で、 1990年代に開発した。 施工中のデータをその後の工程にフィードバックしながら高品質な土構造物を構築するため、 ICT施工の必要性が高まる中で、より幅広い工事への適用が期待されていた。 ただ、調査機を地盤に貫入するボーリング機械や大型地盤貫入機をプラットフォームとして利用することが前提となっているため、コスト面で適用ケースが大型プロジェクトに限られていた。

     

     TOA-SID-MarkIIは、複数の原位置試験を組み合わせて地盤情報を評価するACCESS法で試用する原位置試験機の機体を一般貨物自動車に積載できる程度にまで小型化した。これにより、調査場所をスムーズに移動できる。自走式キャタピラ構造を備え、重量も600kgにまで軽量化したため、ぬかるみなどの現場でも高い機動力を発揮する。貫入ヘッドにスライド構造を採用することで、一度の機械設置で複数の試験を可能にした。既に公共工事の現場で実験し、有効性を確認した。

     

     これにより、ACCESS法を広範な条件下の工事に展開するほか、仮設検討での粘性土厚さ・地盤強度の評価、盛土での円弧すべり照査のための強度定数取得、圧密促進工法でのドレーン打設深度確認・圧密度推定、地盤改良工や杭打設の支持層深度把握などにも活用できる。

    残り50%
    ログインして続きを読む 会員でない方はこちらよりご登録ください

    掲載日: 2021年3月19日 | presented by 建設通信新聞

前の記事記事一覧次の記事