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  • 大成ロテら/在庫管理適正化へ実証実験/動画データから体積計測

     大成ロテックと富士通アドバンストエンジニアリングは、製造業における原材料在庫管理の適正化に向けて、大成ロテックの国内アスファルト合材工場(首都圏5工場)で、スマートフォンやデジタルビデオカメラで撮影した画像データを3Dモデリング化し、体積量を算出する実証実験を開始した。大成ロテックが持つ原材料管理の運用ノウハウや知見と、富士通アドバンストエンジニアリングが新たに開発した動画データから体積を計測する技術で、作業環境のデジタル化による省力化・自動化を推進するほか、作業負荷軽減による現場の働き方改革に貢献する。実験は4月28日まで実施する。

     

     ストックヤードにある原材料の在庫量計測は通常、人力で行われており、時間と手間を要し、在庫管理を頻繁に行うことが困難だった。目視による測量では誤差やばらつきが生じ正確な測定ができないため、棚卸しの際には帳簿在庫との乖離(かいり)が生じるなどの課題もあった。こうしたことから、作業者の負荷を軽減し、高精度な在庫量把握ができる仕組みや、原材料の調達から生産計画の立案まで一貫した管理が求められている。

     

     実証実験では、取り扱う原材料の保管場所や種類、材質、形状が異なる複数の工場で、日照条件などを考慮したさまざまなパターンを撮影・検証し、測定に影響を与える要因の洗い出しを行う。また計測データを定常運用の測定結果と比較し、その測定精度や操作性などの実用性を検証する。

     

     大成ロテックは実験を通して、製造工場での原材料在庫適正化に加えて、建設現場における原材料調達先との発注数量や在庫管理の適正化、産業廃棄物の保管管理などにも活用していくことで、業界全体へのIT化促進による働き方改革に貢献する考え。一方、富士通アドバンストエンジニアリングは、体積計測に必要な手法を技術検証し、さまざまな業界にも導入可能となるサービス化の早期実現を目指す。

     

     また全国に強い販売チャネルを有する富士通マーケティングとの連携により、ICTを活用した製造現場の働き方改革を実現し、顧客や建設業界のさらなる成長に貢献していく。

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    掲載日: 2018年3月15日 | presented by 建設通信新聞

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