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  • シールド方向を自動制御/最適な力点をAI判定/大林組

     大林組は、AI(人工知能)が掘進実績を学習し、シールド機の進む方向を制御する「シールドAI自動方向制御システム」を開発した。シールド機の形式、大きさ、形状、ジャッキ本数、製作メーカーにかかわらず、すべてのシールド機に搭載できる。同社のシールド自動化システム「大林インテリジェントシールド」(OGENTS)の自動運転を支える基幹システムとなり、自動測量システムと連携すれば、計画の立案、指示、運転までを自動化する「OGENTS/DRIVE」として運用できる。

     

     シールド機は、組み立てたセグメントリングを反力としてジャッキを伸ばすことで前進する。リング状に複数配置したジャッキのどれを伸ばすかを選択し、シールド機に作用する力点を変え、方向を制御する。周辺地盤の硬さなど多様な要因が進む方向に影響を与えるため、適宜、力点を調整する必要がある。方向を誤ってシールド機とセグメントリングの隙間が不足すると、セグメントリングに無理な力がかかり、ひび割れの原因などになる。このため、オペレーターがシールド機の向きや位置、機械負荷などのデータを総合的に評価しながら力点を調整している。

     

     シールドAI自動方向制御システムは、オペレーターが評価に使う数十のデータをAIが学習し、方向修正に必要な力点を自動で判定して伸縮するジャッキを選択する。シールド機とセグメントリングのクリアランスも考慮して力点を判定するため、無理な方向制御を抑制でき、トンネルの品質向上につながる。既に5台のシールド機に適用し、オペレーターと同等の判断ができることを確認した。

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    掲載日: 2021年3月23日 | presented by 建設通信新聞

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