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  • DXで現場の労働生産性向上/BIM/CIM移行デジタルデータ化作業時間を短縮/国交省/実現へ2021年度から技術開発

     国土交通省は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を建設現場の労働生産性向上につなげる技術開発に乗り出す。各事業段階間のBIM/CIMデータの引き継ぎや現場の生産量・労働投入量のデジタルデータ化といった現状の課題に対応した技術やシステムなどを開発することで、施工時の労働生産性向上や現場の作業時間の短縮を実現する。2021年度から開発や調査を開始し、抜本的な生産性向上を実現する。

     

     活用促進が進むBIM/CIMだが、施工、維持管理の各事業段階で求められる要件が異なるという課題が依然としてある。円滑なBIM/CIMデータの引き継ぎができなければ、建設生産プロセス全体としての生産性向上は望めない。

     

     そこで21年度から、点群データなどをベースに地形モデルやBIM/CIMモデルを作成する技術開発や、各事業段階でBIM/CIM情報を共有できるシステムの開発を始める。同省が3次元データの一元集約・管理を目的に整備するDXデータセンターに実装する。

     

     22年度には3次元モデルの形状データの修正・属性情報の付与機能の開発に着手。さまざまソフトウェアに対応できるアプリケーションとしての開発を想定する。23年度以降は調査・計画段階や災害対応の際に求められるニーズを分析できるソフトウェア・システムの開発を進め、計画、設計、施工、維持管理の各事業段階をBIM/CIMデータが循環できる環境を整備する。

     

     現場情報のデジタル化については、日当たり施工量などの生産量や作業内容、作業時間などの労働投入量といった現場情報がデジタル化されていないことから、実態分析が十分に進んでいないといった課題がある。

     

     課題に対応するため、21年度からコンクリート工と土工を対象に施工現場のデータ収集項目の検討に着手。整理した項目のデータを22-23年度にかけて取得し、24年度以降にコンクリート工、土工の施工シミュレーションの開発を進める。

     

     新技術の活用や生産量・労働投入量による生産性の向上を定量的に分析できるようにし、効果の高い新技術の導入などにつなげる。

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    掲載日: 2021年3月24日 | presented by 建設通信新聞

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