当サイトについて 採用ご担当者様
会員登録はこちら 求人検索

建設技術者向けNEWS

建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!

  • 日建連『施工BIM手引き2020』/ワークフローを明確化/活用目的 7分類に整理

     日本建設業連合会建築生産委員会(蔦田守弘委員長)のIT推進部会BIM専門部会は、『施工BIMのスタイル-施工段階におけるBIMのワークフローに関する手引き2020』を作成した=写真。実績を重ねて多様化していく施工BIMの活用目的を体系的に整理し、その目的に合わせたワークフローを示しながら、作業上のポイントを解説。元請企業だけでなく、協力業者を含む関係者が施工BIMのメリットを享受することを目的とする。

     

     日建連では、2014年11月に『施工BIMのスタイル-施工段階における元請と専門工事会社の連携手引き2014』を発刊した。当時は施工BIMが模索段階だったため、将来の方向性を打ち出すだけにとどまったが、新たな手引きではその後の浸透によって得られた知見と、『施工BIMのスタイル事例集2018』などを踏まえ、施工BIMの実効性をより高めるためのポイントなどを盛り込んでいる。

     

     手引き2020は、施工BIMの教科書としてゼネコンや専門工事業者に使われることを想定し、第1、2章では基本的な知識を紹介する。具体的には設計、維持管理BIMの動向、生産性向上などについて記載。施工BIMの動向では、元下間の目的達成度に対する認識のずれに触れ、「元請けと専門工事会社の双方がメリットを享受できるワークフローを確立することが必要」としている。

     

     後章は同手引きの象徴的な部分となる。第3章は、施工BIMの活用目的を施工計画BIM、施工図BIM、総合図BIMなどの7種類に分類し、それぞれのワークフロー(15パターン)を提示する。第4章は第3章の目的別ワークフローを受けて、17種類のモデルケースを抽出。BIM実施工程やキーデートを示し、現場での円滑な施工BIMを後押しする。

     

     また、総則では、29年までの施工BIMロードマップを掲載している。21年以降は日建連建築生産委員会参加企業のBIM適用率100%を目指す。BIMモデルの承認(元下間など)や工程管理、品質管理への活用は、22年末まで定義と手法を検討し、23年から現場実装を始める見通し。このほか、設計BIMと施工BIMの連携を強化する。

     

    ◆BIM部会に改編

     

     日建連は、4月にBIM専門部会を「BIM部会」に改編し、会員企業のBIM活用をより強力に推進する。BIM部会は今後もBIM活用にかかわる人材の育成を念頭に、課題解決に向けた情報発信などを継続する方針だ。

    残り50%
    ログインして続きを読む 会員でない方はこちらよりご登録ください

    掲載日: 2021年3月25日 | presented by 建設通信新聞

前の記事記事一覧次の記事