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  • 4月1日に推進センター開業/全国初、DXで担い手確保/近畿整備局

     近畿地方整備局は4月1日、大阪府枚方市の近畿技術事務所内に全国初のインフラ分野でのDX(デジタルトランスフォーメーション)官民人材育成拠点となる「近畿インフラDX推進センター」をオープンする。VR(仮想現実)体験施設やBIM/CIMと無人化・自動化施工の研修施設などを整備し、DXによる働き方改革や担い手確保を強力に推し進める。

     

     同局は25日、報道陣向けの内覧会を開いた。「行動のDX」「知識・経験のDX」「モノのDX」の3項目をテーマとしたインフラDX研修ルーム2室と建設機械オペレーションルーム、ウェブ会議ルームなどの研修・学習施設について説明した。

     

     研修ルームでは、出来形管理や監督検査などの遠隔臨場を学ぶほか、BIM/CIMの3次元データ作成や施工管理などの研修を実施する。内覧会では同局紀南河川国道事務所の監督官詰所と奥瀞道路(III期)1号トンネルを施工するための仮桟橋の現場をつなぎ、遠隔臨場を紹介した。i―Constructionモデル事務所の同局豊岡河川国道事務所は、BIM/CIMの取り組みとして中郷遊水地整備事業と北近畿豊岡自動車道豊岡道路の3次元モデル作成による効果を紹介した。

     

     建設機械オペレーションルームでは、小規模土工のICT施工や無人化施工の実習、建設機械シミュレーターとマルチモニターを使用した実習が可能。無人化施工の実習は、オペレーションルームから事務所敷地内の実機稼働エリアにある建機を遠隔操作することができる。

     

     ウェブ会議ルームには360度プロジェクターを設置しており、3次元点群データを基にした阪神なんば線橋梁架け替え事業の完成イメージなどを映像で紹介する。

     

     同事務所は6月から同局や地方自治体職員、民間の技術者を対象とした研修を実施する予定だ。BIM/CIM研修とICT研修を想定している。

     

     BIM/CIM研修は、入門・初級・中級の3段階に分け、日帰りで実施する。BIM/CIMの3次元モデル作成やICT施工の点群データ処理・施工データ作成、遠隔臨場による出来形管理・監督検査などの机上研修で構成する。ICT研修は初級・中級に分け、1泊2日を予定している。ICT建設機械シミュレータや遠隔操作、無人化施工の実習が主な内容となる。

     

     4月1日の開所日には、記念動画を「近畿インフラDX推進サイト」で配信する。溝口宏樹同局局長によるあいさつや施設紹介のほか、大西有三京大名誉教授の記念講演もある。

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    掲載日: 2021年3月29日 | presented by 建設通信新聞

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