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  • 大成建設/ヘッドバーで床版接合/間詰幅を3分の1に縮小

     大成建設は、道路橋の床版取替工事におけるプレキャスト(PCa)床版接合技術「Head-barジョイント」を開発した。接合部で橋軸直角方向に入れる鉄筋が不要になるほか、床版間の間詰め幅が従来の3分の1程度に縮小し、間詰め作業・材料を縮減できる。「中国自動車道(特定更新等)赤山橋他4橋床版取替工事」(発注者=NEXCO西日本)に適用しており、今後も高速道路橋など既存RC床版取替工事で積極的に提案する。

     

     床版取替工事では、工事に伴う交通への影響を最小限に抑え、現地での施工期間の短縮と早期の供用再開が重要で、PCaPC床版を並べて接合する際の接合作業や間詰め作業を省力化することが重要になる。従来の床版接合では接合部の鉄筋をU型に露出させたループ継手が使われており、継手部が交互に配置されるよう床版を水平に移動させる必要がある上、継手の間に橋軸直角方向に6本の鉄筋を挿入して露出部にコンクリートを流し込んで固めるといった煩雑な作業が必要だった。

     

     Head-barジョイントは、床版同士の接合部に同社保有のプレート定着型せん断補強鉄筋「Head-bar」を適用する。異形鉄筋の先端に角形プレートを摩擦圧接で接合した機械式鉄筋定着工法で、露出部には高強度繊維補強モルタル(設計基準強度の1㎡当たり97ニュートン)を流し込む。

     

     床版を上から吊り降ろすだけで設置可能になり、ループ継手の間に通す鉄筋が不要でありながら、ループ継手と同等以上の定着性能を発揮する。間詰め幅がループ継手の3分の1程度の110mmに縮小するため、間詰材の材料が大幅に縮減できる。生コンの搬入などが不要で、練り混ぜ設備など小型の機械で間詰め作業が完了する。

     

     輪荷重走行試験(NEXCO試験法442)で、接合部の漏水がなく疲労耐久性に問題がないことを確認した。

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    掲載日: 2021年3月29日 | presented by 建設通信新聞

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