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西松建設ら/山岳トンネル覆工コンクリ/養生に小径バルーン活用
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>西松建設と大嘉産業(大阪市、笠井一宏社長)は、横浜国立大学の細田暁教授の着想から考案した山岳トンネルの覆工コンクリートにおける新たな養生システムの開発に着手した。試験導入した現場で覆工コンクリート表層の品質の向上が確認できたという。今後、使用する資材の耐久性や架設・撤去を含めた施工方法の改良を進める。2021年度の実用化を目指す。
新たに開発を進めているのは、直径150mmの小径バルーンをトンネル断面方向と軸方向に配置。小径バルーンを用いて厚さ0.36mmのポリエチレン製シートを覆工コンクリートの表面に押し当てることで保湿・保温養生を行う仕組みとなる。
小径バルーンの長さ・高さを任意に調整できる専用装置を使うことで、さまざまなトンネル断面への適用が可能。1つのシステムで異なる断面形状のトンネルに転用できるだけでなく、大規模な架台を必要としないことから導入コストを抑えられるという特長を持つ。
既に西松建設が施工を進めるトンネル現場への試験導入によって、養生性能やコンクリート表層の品質に対する効果を確認した。今後の現場への本格導入に弾みをつけた。
近年、山岳トンネルの覆工コンクリートの品質を向上させる目的で封緘養生や給水養生のために架台を組んでシートで覆うなど、さまざまな養生方法が導入されているが、大規模な架台を用いる養生は異なるトンネル断面への転用が難しいだけでなく、導入コストが高額になってしまう。
養生シートを貼り付ける方法では、トンネル延長が長くなる分だけ大量の廃棄物が発生することから、1つのシステムでさまざまなトンネル断面に適用できる安価な養生技術が求められている。
残り50%掲載日: 2021年3月29日 | presented by 建設通信新聞