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  • 河川情報C、朝日航洋、アジア航測、ルーチェサーチ/河川管理にドローン

    【利活用・普及へ期待/レーザー測量 実証実験に成功】

     

     河川情報センター、朝日航洋、アジア航測、ルーチェサーチの4者でつくる「チームFALCON」は28日、グリーンレーザー測量機器をドローンに搭載した国内初の水中レーザー測量システム(水中ドローン)と、低価格の陸上レーザー測量システム(陸上ドローン)を開発し、現場実証実験に成功したと発表した。 現場実証実験は、2017年12月に埼玉県栗橋地先の利根川で実施した。新たに開発した大型ドローンの飛行性能テストを9月に行った上で、小型化したグリーンレーザー測量機器を大型ドローンに搭載し、水中(水底)と陸上(堤防・河川敷)の横断形状を一体的に測量した。また、低価格の陸上ドローンで河川敷や堤防形状の面的な測量を行った。その結果、いずれも所定の測量成果を挙げることができたとしている。

     

     水中ドローンは、飛行速度などの条件を変えて河川を横断方向に複数回飛行し、 水底と陸上部を連続して測量した。 ほぼ同時期に実施した有人機ALB (航空レーザー測深機)の測量成果とおおむね合致しており、 川の最深部(深さ約2m) まで測量していることを確認した。測量の密度は水・陸部とも約10cmに1点 (対地高度・水面から40m) で、横断形状の把握に十分な密度としている。

     

     陸上ドローンは、堤防や高水敷の面的な測量を行った。測量範囲の中に設定した検証点の測量値について、同日にトータルステーションで測量した値と比べ、較差の平均値は高さ方向で0.4mm、水平方向で31.6mmとなり、既存の基準に照らして、十分な精度を持つことを示した。測量密度は1㎡当たり平均108点(対地高度・高水敷から100m)で、詳細な地形形状をとらえることが可能としている。

     

     チームFALCONは、国土交通省の「革新的河川管理プロジェクト(第1弾)」に参画し、「陸上・水中レーザードローン」の共同開発を進めている。今回の現場実証実験により、水中ドローンと低価格の陸上ドローンの一定の測量成果を得ることができ、これからの河川管理の現場でドローンの利活用や普及に役立つことが期待されるとしている。

     

     今後、ほかの測量手法との比較分析などを通じて、ドローンによるレーザー測量の長所、限界を整理し、最も効果を発揮する場面や、効果を発揮させるための運用手法などについて、検討を進めていく方針だ。

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    掲載日: 2018年3月29日 | presented by 建設通信新聞

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