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大林組/50m先のひび割れ検出/富士フイルム技術で新手法
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>大林組は、富士フイルムが開発したAI(人工知能)画像診断技術を使い、特殊高性能カメラで撮影した土木構造物の画像からコンクリート表面のひび割れ幅と長さを自動検出する手法を確立した。最大50m程度離れた場所の撮影でも0.1mmのひび割れ検出が可能で、近接目視点検に比べ4分の1の作業時間でほぼ同等の成果を得ることができる。当面はコンクリート構造物の初期点検に活用する。 ひび割れの自動検出システムは数多く開発されているが、検出率に加え、ひび割れ幅の計測精度が低く、目視点検に比べて見劣りするケースが多かった。大規模構造物の場合、撮影枚数も多くなり、高所作業車やドローンの活用が必要になるなどコスト負担も大きかった。
新手法は、検出精度を大幅に引き上げた。ベースとなる富士フイルムの画像解析技術は医療分野で毛細血管レベルの検出が可能な上、撮影カメラは素子サイズが大きく色の階調も多いため、ひび割れ検出との相性が良い。
試験では幅0.05mm以上のひび割れを100%検出し、近接目視との適合率は90%以上という結果を得た。撮影した社員はクラウド上にアップロードした後、数分でひび割れを検出するため、作業時間も大幅に短縮し、目視点検の4分の1を実現する。撮影範囲も広く、撮影枚数も従来の5分の1程度に低減できる効果も大きい。
高性能カメラを使うことで、レンズの焦点距離が従来と同程度の場合、対象物までの距離が従来の2倍ほどでも検出可能。最大50m程度でひび割れ幅0.1mmにも対応できるため、画像による検出が難しかった高架橋の床版や河川の橋脚でも地上から撮影した画像で検出できる。トンネル内部のような暗い場所や曲面でも対応するという。
残り50%掲載日: 2018年4月6日 | presented by 建設通信新聞