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竹中工務店日立と協業/EV電力の活用拡大/I・SEMで最適制御
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>竹中工務店は、日立製作所と、電気自動車(EV)からさまざまな用途に電力を供給する「V2Xシステム」の構築に向けて、エネルギーマネジメントシステム「I・SEM」の技術を提供する協業契約を結んだ。オープンイノベーションの一環で、EVや太陽光発電、蓄電池制御のノウハウを提供し、従来の建物だけではなく、インフラにも適用するシステム構築を目指す。竹中工務店は協業により、日立製作所が検討する海外へのV2Xシステムの展開を後押しする。
竹中工務店が開発したI・SEMは、クラウド型情報プラットフォームに構築するソフトと、EVや太陽光発電、蓄電池などを直流で統合して建物に電力を供給するハードで構成する。建物のデータをゲートウェー経由でプラットフォーム上に集約し、ソフトにより建物負荷の予測、照明設備や空調設備、EV、太陽光発電、蓄電池の充放電の最適制御、デマンドレスポンスを可能にする。
2015年にTAK新砂ビルに初導入し、EVや太陽光発電、ガス発電を統合管理するシステムを構築した。16年には同ビルに加えて東京本店ビル、 東陽町インテスビルの3棟を対象としたバーチャルパワープラント(VPP)の構築に活用。 現在はTAK新砂ビルに水素活用システムを構築し、水素の製造、貯蔵、利用も対象に実証している。
今回の協業で竹中工務店は、I・SEMの機能のうち、複数台のEVや太陽光発電、蓄電池の最適制御機能のシステム構築や運営上のノウハウを提供する。日立製作所とともに従来の建物向けに加えて、グリッドなどインフラまで含めて適用可能なV2Xシステムを構築する。
日立製作所はEVが先行する海外市場へシステムの展開を考えており、竹中工務店は協業を通じて建物と車の連携を発展させるエネルギーソリューションの海外展開を目指す。
残り50%掲載日: 2018年4月24日 | presented by 建設通信新聞