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  • 鹿島/サンゴ礁再生にドローン/水面からモニタリング

     鹿島は、水面に着水できる浮体型ドローン「SWANS(スワンズ)」を開発した。サンゴ礁再生のモニタリング作業を効率化することが狙い。20分の飛行時間で2500㎡ものモニタリングデータを取得できる。沖縄県の慶良間諸島海域で進める環境保全に試験適用し、成果を確認済み。他の地域から導入ニーズがあることから、2号機の開発も検討している。環境省認定のオフィシャルサポーターとして、サンゴ礁再生に向けた保全活動を推進する上でのツールとして活用する。

     

     スワンズは、機体のローター部4カ所と中央部に浮力を持たせ、着水時の安定性を高めた。機体下部のドームポート内に搭載したカメラで上空からの俯瞰(ふかん)映像や水中の映像を撮影し、GPS(全地球測位システム)による位置情報をリアルタイムに伝送・記録する。超音波センサーを搭載しているため、サンゴの成育評価に必要な水深や海水温の計測も可能だ。

     

     実証試験は約5000㎡の範囲で実施し、着水後の水中撮影ではサンゴの分布状況や種類判別までを確認した。GPSによる位置情報の活用により、従来の潜水による調査が必要なくなり、調査時間も大幅に短縮できた。

     

     同社は、スワンズによる調査でサンゴの海底マップを製作し、2013年に開発したサンゴ群集人工基盤「コーラルネット」の効果的な配置計画を行い、サンゴ礁再生に生かす。海底地形の3次元化に加え、水質や流速などの海洋観測技術への対応も検討する方針だ。

     

     機体サイズは幅860mm、高さ345mm。飛行時間は20分。搭載可能荷重は最大3.5㎞。最大速度は時速50㎞。産業用ドローンメーカーのプロドローン(名古屋市)に製作を依頼した。

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    掲載日: 2018年5月10日 | presented by 建設通信新聞

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