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リカレント教育を推進/『建トレ』 動画で技能学ぶ/国交省
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>国土交通省は、建設業の従事者に継続的な教育訓練を施す「建設リカレント教育」(学び直し)の推進に力を入れる。取り組みの1つとして、職人が持つ技能を映像で学ぶことができる研修プログラム『建設技能トレーニングプログラム』(略称・建トレ)を作成・公開した。技能者に一層のスキルアップを促すことで、産業全体の技能水準の向上につなげることが狙い。
建設技能トレーニングプログラムは、専用のウェブサイト(https://kentore.jp/)に公開。スマートフォンなどを使って、いつでも、どこでも、誰でも、無料で利用することができる。文字(文章)だけでなく、職人の技能を映像化した動画を組み合わせることで、作業のポイントを分かりやすく解説している点が特徴だ。
現場で働く技能者(22職種)の基礎的な教材となる『基礎編』、代表的な6職種(とび工、型枠大工、鉄筋工、内装工、塗装工、電気工)の一連の作業手順を分析した『職長編』、若手技能者に対する指導方法などを整理した『指導者編』の3点で構成。
従事者のリカレント教育だけでなく、企業・団体における新人研修や職人の仕事を知る1つの材料としても活用できる。
制作を手掛けたのは、富士教育訓練センターを運営する全国建設産業教育訓練協会(才賀清二郎会長)。業界団体や企業、教育訓練施設が監修・協力した。
少子高齢化に伴う労働力人口の減少など、構造的な課題に直面する建設産業にとって、中長期的な担い手の確保・育成は最重要課題。
とりわけ供給力の源泉となる技能者の確保・育成を促す教育訓練の重要性が増す中で、教育訓練施設の遠隔地にいる技能者であっても、継続的に訓練や研修を受けられる環境を整備する必要があると判断した。
より効率的かつ合理的に産業全体の技能水準の向上を図る建設リカレント教育の推進として、2017年度の補正予算に「遠隔地でも受講可能なICTを活用した研修プログラムの作成」を盛り込んでいた。
ターゲットとするのは、建設業の大半を占める中小企業における“生産性革命”の促進。その実現に不可欠となる従事者(技能者)一人ひとりの技能水準の向上を目的に「建設リカレント教育」の推進に取り組む。
特に地域企業に所属する技能者が金銭的・時間的な制約によって、継続的に技能訓練や研修を受けられる環境にないケースもあることから、スマートフォンなどを使って、いつでも気軽に受講できる環境を整備。時間や場所に左右されることのない学びの機会をつくりだす。
『先輩の背中を見て育つ』といういわゆる企業内でのOJTによる人材育成や教育訓練施設の活用だけでなく、モバイル・ラーニングによる多様な選択肢を提供。広く公開することで、企業や技能者に積極的な活用を促す。
残り50%掲載日: 2018年5月18日 | presented by 建設通信新聞