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安藤ハザマ/物流施設に座屈拘束ブレース/耐震性高めローコスト
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>安藤ハザマは、耐震ブレースである「安藤ハザマ座屈拘束ブレース(AH-BRB)」を開発し、埼玉県川越市で建設中の大型物流施設「MFLPプロロジスパーク川越」に初適用した。同技術により、建築物の耐震性能向上とローコスト化を可能とした。日本建築総合試験所から建築技術性能証明を2017年4月27日付で取得している。
今回開発したのは、コの字形拘束鋼材にコンクリートを充填した1組の座屈拘束材で芯材を挟み込み、溶接により一体化した座屈拘束ブレース。芯材は、可能な限り溶接部分を減らすため、塑性化部の断面を平板状としている。
特長として、芯材の大きさと使用する鋼種の組み合わせにより、ブレース耐力を自由に設定できる。S造以外にも柱RC梁S造やCFT造の建物にも適用でき、さらに新築の場合だけでなく耐震改修を行う建物にも適用可能だ。
BAランク相当の建築技術性能証明を取得しているため、建物の設計用地震力を小さく抑えることができ、経済的な設計が可能となる。
座屈拘束材で芯材を挟み込むため、座屈拘束材の幅を芯材端部(接合部)の幅より小さくすることができる。また、拘束鋼材は任意の大きさで製作できるので、座屈拘束材の断面を芯材の大きさに合わせ、従来より小型な形状とすることが可能だ。ブレースの構造性能は、構造実験で検証しており、優れた耐震性能を持つことも確認している。
今後、物流施設を始めとしたさまざまな建物に積極的に展開するとともに、改良を進め、性能向上、適用建物範囲の拡大、さらなるローコスト化を目指していく。開発に当たっては、神奈川大の岩田衛教授の指導を受けた。
残り50%掲載日: 2018年6月8日 | presented by 建設通信新聞