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鹿島、ウィンクス/誤差10cmで重機誘導/端末地図上に埋設物表示
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>鹿島とウィンクス(鹿児島市、中村正人社長)は、高精度測位機能を持った「TOUGHPAD」(タフパッド)を使って、重機と既存埋設物の正確な位置をタブレット端末上の地図に表示できるシステムを開発した。青森県つがる市のウィンドファームつがる建設工事で実験し、冬季積雪下でも安全・確実に掘削できることを確認した。
重機による掘削では、水道管などの埋設物の確認と正確な誘導が必須条件となる。通常は目印を設置するものの、夜間や積雪時に目印が見えなかったり、オペレーターが重機の位置を勘違いするなどして事故が起きることがある。近年は、スマートフォンなどの小型端末でも位置を示せるGNSS(衛星測位システム)があるものの、誤差が大きく正確な誘導には不向きだった。
TOUGHPADは、高精度測位技術の1つであるVRS(仮想基準点)方式のRTK-GNSS測位機能を持つパナソニック製のタブレット端末で、地図上に自らの位置を誤差10cmレベルで表示できる。地図にあらかじめ埋設物の名称や種類、深さなどの情報を入力し、重機オペレーターが地図上の自らの位置と埋設物の位置を確認しながら、掘削できる。重機が埋設物に必要以上に近付くと、LED警告灯が音と光で警告する。タブレットは、従来のRTK-GNSSの装置と比べて小型・軽量で重機の運転室に設置ができる。
ウィンドファームつがる建設工事では、送電線埋設のための連続掘削作業で適用し、冬季積雪下も含めて施工区間の9割以上で機能を発揮した。より精度の高い測位情報は、土木工事の自動化施工技術などでも求められており、今後、同システムを使った自動化施工技術の開発などに生かす考え。
残り50%掲載日: 2018年6月12日 | presented by 建設通信新聞