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道路構造物/部分的補修を効率化/首都高速道路会社ら5社コストと工期8割削減
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>首都高速道路会社、Splice-lab、極東メタリコン工業、特殊高所技術、土木研究センターの5社は、道路構造物の部分的腐食を効率的に補修する技術を開発した。足場がいらない特殊高所技術と、ピンポイントでブラストによる素地調整できる点が最大の特徴だ。腐食1カ所を2時間程度で補修でき、従来工法に比べてコストと工期は8割削減できるという。
5社が共同開発した補修技術が「スポットリフレ工法」。ロープと装備具を使った技術者が構造物を利用してぶら下がる特殊高所技術と、補修器具を融合した。腐食部分だけさびを除去し、再塗装するという最低限の作業で、構造物の長寿命化が実現する。作業範囲を最小化することで人員と維持管理コストも抑制できる。
塗装をする上で、最も重要な工程がブラスト。砂状の研削材を鋼材のさびに吹き付け、表面に凹凸を付ける素地調整技術。防食材の密着性が向上するが、飛散・吸引による健康被害と大がかりな設備が課題だった。
そこで今回開発したのが『リフレ君』と呼ばれる50×50cmの段ボールでできた箱。吸気孔や手の挿入孔があり、ひも付きの金具で固定し、その中でブラストすることで飛散が防げる。
13日、報道関係者に作業現場を公開した。永田佳文首都高速道路会社保全・交通部保全企画課長は「自動車をこすって傷つけても車体全部を塗り直すことはしない。それと同じ考えだ。塗装の概念が変わるだろう」と述べ、本格導入に向けて既に引き合いがあるという。
残り50%掲載日: 2018年6月14日 | presented by 建設通信新聞