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連載・建設技術者 確保に向けた羅針盤(3)
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【最新データから見る建設技術者の雇用環境】
今回は、最新の雇用関連統計データから建設技術者を取り巻く雇用環境の実態について分析する。
■建設技術者の2017年平均の有効求人倍率は過去最高の5.61倍に達する
厚生労働省の『一般職業紹介状況』から、公共職業紹介所(以下、ハローワーク)における2001年以降の建築・土木・測量技術者(以下、建設技術者)の有効求人倍率の推移を見ると、09年の0.84倍を底として急激な上昇を続け、17年には現在の職業分類で集計を開始した01年以降で最高値の5.61倍に達した(図表(1))。また、18年に入ってからの月別の有効求人倍率もすべての月で前年同月を上回っており、ことしも人材需給はさらに逼迫(ひっぱく)しそうである。
図表①ハローワークにおける建設技術者の年平均有効求人倍率の推移(厚生労働省『一般職業紹介状況』より作成)■ハローワークでの建設技術者の就職件数は減少、一方で有料民間職業紹介事業は大幅に増加
人材需給が逼迫する中、ハローワークにおける建設技術者の採用は厳しい状況となっている。ハローワークにおける建設技術者の年間就職件数は09年の2万1180件から減少傾向が続き、17年には1万1448件(対09年比54.1%)にまで減少した。一方、民間の有料職業紹介所を利用した建設技術者の転職は増加している。
厚生労働省の『職業紹介事業報告書』から、有料の民間人材紹介所における建設技術者の新規求職申込件数と常用就職件数の推移を見ると、16年度の新規求職申込件数は8万3697件(前年比122.2%)、常用就職件数は9228件(前年比175.2%)となり、ともに大幅に増加している(図表(2))。
図表②有料職業紹介所における建設技術者の就職件数と新規求職申込件数の推移(出所:厚生労働省『職業紹介事業報告書』より作成)このように、建設技術者の需給がいままでにないレベルで逼迫している状況や、ハローワークでの就職件数が減少し、民間の有料職業紹介所の利用が広がっているという実態を踏まえると、建設業各社では多様な採用チャネルを活用して、いままで以上に戦略的な採用活動を展開することが重要になると考えられる。
(ヒューマンリソシア総研)
残り50%掲載日: 2018年6月21日 | presented by 建設通信新聞