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竹芝地区開発 歩行者デッキを一括架設/浜松町駅から竹芝埠頭を結ぶ/東急不動産と鹿島
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【20年6月に全体完成】
東急不動産と鹿島が設立した事業会社のアルベログランデは7日、東京都港区で計画する「(仮称)竹芝地区開発計画」の歩行者デッキを一括架設した。首都高速道路をまたぐ形で上空部分を通過、JR浜松町駅から竹芝埠頭を結ぶバリアフリー歩行者デッキの象徴的工事になる。道路によって分断していた浜松町・竹芝両地区を結び、周辺エリア活性の“架け橋”が誕生する。7日深夜から8日明け方にかけて、報道関係者に公開した。
歩行者デッキは、地上15mに架かる。橋上化を計画するJR浜松町駅の3階改札口と開発中の業務棟3階部分を結び、竹芝駅・竹芝埠頭に伸びる全長約500m。このうち今回公開したのが、業務棟に接続し、首都高速都心環状線の上空をまたぐ個所の架設工事で、歩行者デッキ整備全体の要となる。
長さ22.3m、幅員6m、重さ51tの鉄製歩行者デッキを一括架設するために投入したのが、550t吊りオールテレーンクレーン。架設工事には、鹿島の土木部隊約65人が参加。首都高速都心環状線を7日午後10時から8日午前5時まで全面通行止め、周辺歩道も一時通行止めにした。デッキの吊り上げ、旋回、吊り下げまでを約40分かけて慎重に行い、事前に設置した橋脚と桁に架け、ボルトで締め付けて完了した。
デッキは宮地エンジニアリングが製作、千葉工場で組み立て、事前に現場に運んだ。橋脚は、都市に溶け込む六角形のスタイリッシュな形状が特徴的だ。
井戸慶介東急不動産ビル事業部事業企画グループ主任は「デッキの完成によって通行量は平日1日平均3万人が見込める。四季劇場など周辺施設の利用者を含め、人の流れが大きく変わる」と期待を寄せる。架設工事は「首都高速を含む構造物との接触や、人通りが多いので交通整理などに注意が必要」とした。
浜松町駅までの残り区間は、年内に架設など基礎工事が終わる。その後、屋根や高さ2mの風よけガラス、手すり工事に入り、2020年6月に完了する。
(仮称)竹芝地区開発計画は、歩行者デッキとA街区業務棟、B街区住宅棟で構成する総延べ約20万㎡の事業。国家戦略特別区域計画の特定事業に認定され、東京都のステップアップ・プロジェクト2例目になる。事業者のアルベログランデは、港区海岸1丁目の都有地を約70年間の定期借地で借り受け、国際ビジネス拠点を整備する。
業務棟の規模は、S・RC・SRC造地下2階地上40階建て延べ18万1682㎡。高さ208m。設計は鹿島・久米設計JV、施工は鹿島が担当。20年5月の完成予定。住宅棟は、RC造18階建て延べ1万9382㎡。設計は長谷工コーポレーション、施工は長谷工コーポレーション・鹿島JV。20年6月の完成を目指す。
残り50%掲載日: 2018年7月10日 | presented by 建設通信新聞