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  • 話題縦横・日建連調査/女性活躍が着実に前進

    【管理職「変わらない」が6割/出産・育児の支援制度が拡大】

     

     日本建設業連合会(山内隆司会長)のけんせつ小町委員会が会員企業を対象に実施した調査結果によると、女性現場監督の1社当たりの平均人数は2年前から倍増し、女性の技術系従業員数も増加するなど、建設現場などで女性活躍が着実に前進している。女性技術者が長く働き続けるための環境整備では、意識改革に向けた社内研修や出産・育児の支援制度導入などに取り組む企業も拡大している。直近1年の女性管理職の割合については、「変わらない」との回答が62%を占め、「増えている」は34%だった。 日建連は、2014年8月に策定した「もっと女性が活躍できる建設業を目指して~日建連の決意~」などに基づき、会員企業の女性活躍の取り組み状況を把握するため、15年度から「建設業における女性の活躍推進に関するフォローアップアンケート」を実施している。3回目の今回は、会員140社を対象に3-4月に調査を実施し、回収率は67.1%だった。

     

     女性現場監督の1社当たり平均人数は15年度の6.4人から12.0人にほぼ倍増し、「ゼロ」との回答は44%から22%に半減した。女性の技術系従業員の平均人数も35.2人から40.1人に増加している。

     

     現場監督数についての回答は、「1-5人以下」の43%、「ゼロ」の22%、「6-10人以下」の12%、「11-20人以下」の10%の順で多い。

     

     技術系従業員数は、「ゼロ」との回答が15年度の18%から10%に減少した。回答は「1-5人以下」が31%で最も多く、以下「6-10人以下」の19%、「51人以上」の17%の順で多い。

     

     女性が長く働き続けるための取り組みへの回答割合は、「出産・育児をサポートする制度などを整備している」「介護をサポートする制度などを整備している」「意識改革のための社内研修を実施している」が上位を占める。

     

     「管理職に積極的に登用している」への回答割合は15年度の9%から21%に増加し、「特に何もしていない」は17%から11%に減少している。

     

     社内研修(回答30社)については、「年2回以上」との回答が最も多い47%を占め、「年1回」が37%となっている。研修内容は、「上司の意識啓もう」が73%、「女性技術者による意見交換会」が47%、「キャリアパスに関する内容」が37%となっている。

     

     現場に配属されている女性技術者の時差出勤などの活用状況は、「大いに活用されている」「一部で活用されている」への回答がいずれも15年度から増加した。

     

     女性管理職の人数は、1社当たりの平均が11.7人となり、15年度の8.0人、16年度の10.2人から段階的に増加。「ゼロ」との回答は15年度の45%から38%に減少した。回答は「1-5人以下」が36%で最も多く、5人以下が7割超を占める。5人以下との回答は15年度から1割ほど減少しているものの、16年度とほぼ同水準で推移している。

     

     入職促進に向けた取り組みでは、広報誌への掲載や自社ホームページでの紹介、会社説明会でのPRなどへの回答がいずれも15年度調査から増加しており、会員企業の多くが女性へのアプローチに力を入れている状況がうかがえる。

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    掲載日: 2018年7月12日 | presented by 建設通信新聞

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