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竹中工務店とオイレス工業/アイソレーター「QTB」を開発/巨大地震にも高い免震性
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【深江竹友寮建替えに初適用】
竹中工務店とオイレス工業は、巨大地震時にも高い免震性能を発揮するアイソレーター「QTB(Quake-Thru Bearing)」を共同開発し、竹中工務店の深江竹友寮建替計画(神戸市)に初適用した。
QTBは、高い信頼性と豊富な適用実績を持つアイソレーター「鉛プラグ入り積層ゴム(Lead Rubber Bearing=LRB)」の上または下に、フッ素樹脂系すべり材とステンレスすべり板で構成する高摩擦すべり機構を重ねて配置した。
通常の地震時には、すべり機構部は摩擦力によって水平に固定されており、LRB部が地震の動きに追随することによって免震性能を発揮する。一方、巨大地震時には地震の動きに追随する個所がLRB部からすべり機構部に切り替わり、上部建物への過大な地震力の伝達を防ぐ。
QTBの実用化に当たっては、米国にある世界最大級の免制振部材加振試験機を使い、実大試験体(LRB部ゴム寸法=900×900mm)の性能確認を行った。
竹中工務店は今後、病院、行政庁舎、警察署、消防署、学校など、巨大地震直後も機能を維持する必要のある建物や、原子力発電関連施設、バイオハザード対応施設など、最高度の耐震安全性が求められる建物などにQTBのさらなる適用を図っていく方針だ。
深江竹友寮の規模はRC・S・SRC造3階建て延べ6203㎡。 竹中工務店の設計施工でことし4月から着工しており、 2019年7月の完成を目指している。建設地は神戸市東灘区深江北町。
残り50%掲載日: 2018年7月13日 | presented by 建設通信新聞