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  • 話題縦横・施工管理技術検定/受検者数が増加傾向

    【2級学科「年2回化」が効果/土木、管工事で過去最多を記録】

     

     施工管理技術検定の受検者数が増加している。背景にあるのは、2018年度から全6種目(土木、建築、建設機械、電気工事、管工事、造園)で実施する2級学科試験の「年2回化」。特に昨年度から先行的に年2回化した土木は、学科のみ試験(6月3日に実施)の受検者数が過去最多を記録した。全体の受検者数の推移をみても、その効果を示すのに十分な数字が並ぶ。 6日に建築と電気工事、9日に土木、管工事、造園がそれぞれ18年度の前期試験(学科のみ試験)の合格者を発表。学科のみ試験を後期試験として行う建設機械を除く、5種目の受検者数の状況が明らかになった。

     

     昨年度から先行的に年2回化している建築と土木は、それぞれ昨年度の学科のみ試験の実施と比較して、約2.0倍となる5993人、約1.6倍の7747人の受検者数を確保。今年度から年2回化をスタートさせる電気工事、管工事、造園は、電気工事こそ昨年度と比較して受検者数の減少が見られたが、管工事の受検者数は約3.1倍となる2559人、造園は約1.8倍の950人となった。

     

     特に土木と管工事の受検者数は過去最多を記録。全体として、学科のみ試験の受検者数は増加傾向を示す。

     

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     受検者数の増加に伴って合格者数も増加。建築が昨年度の前期試験(学科のみ試験の実施)と比較して、約1.9倍となる2377人が合格したのを筆頭に土木も学科のみ試験の実施した昨年度の後期試験との比較で約1.4倍となる3894人が合格した。

     

     前年度比で約3.1倍となる受検者数を集めた管工事も過去最多の合格者数だった16年度の464人を大幅に更新。1580人の合格者数を記録した。女性技術者の受検者・合格者の割合も過去最大を記録。特に合格者数は過去最多(139人)となった。

     

     造園の合格者数も過去最多だった16年度(293人)を上回る478人を記録。今秋に行われることになる後期試験(学科と実地の両方実施)の合格者を含めれば、その数はさらに増加する見通しとなっている。

     

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     今年度から全6種目で実施する2級学科試験の「年2回化」は、若年層を中心にした受検機会の拡大と、その延長線上にある資格取得の促進、ひいては資格の取得をきっかけにした建設業への入職・定着が狙い。特に高校生にとっては在学中の一層のチャレンジを促すものになる。

     

     というのも、例年11月に試験が行われてきた建築を例にすれば、15年度まで高校3年の1回のみだった受検機会が、16年度の受検資格の緩和で高校2年と3年の計2回に拡大。これが年2回化によって、最大で4回まで在学中のチャレンジ回数が拡大するからだ。

     

     仮に高校3年生が前期(6月)の試験に合格すれば、7月から解禁される就職活動で有利に働くことも。1つのインセンティブ(優遇措置)となる点からも、建設業への入職に大きな効果をもたらす。

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    掲載日: 2018年7月19日 | presented by 建設通信新聞

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