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  • ライト工業/法面施工の省人化加速/機械化が4週8閉所の原動力

     ライト工業が、強みの法面工事で省人化に向けた機械化施工の取り組みを加速している。熟練工不足の解消とともに生産性向上を推し進め、現場の休日確保につなげることが狙い。法面吹付の機械化施工「Robo-Shot(ロボショット)」は適用数が20現場を超えた。奈良県天川村で施工中の斜面対策工事現場ではセメントサイロやミキサーなどを統合した自動吹付システムと連携させ、大幅な省人化を図り、完全4週8閉所を実現している。

     

     ロボショットは、作業員不足解消に向けた省人化や、災害現場などでの安全施工を目的に、従来人力で進めていた法面吹付作業を機械化することをコンセプトに2014年に開発し、現在は工事特性に応じて3タイプが確立している。スランプ調整した材料を圧送する大容量吹付ロボット「タイプS」や植生吹付ロボ「タイプR」はバックホウのアーム先端に取り付け、施工困難な災害復旧現場向けには吊り下げ式吹付機「タイプG」を取りそろえた。

     

     タイプSの大容量吹き付けは従来よりも吹付面積が最大10倍に拡大、災害復旧向けのタイプGは熊本地震で被害を受けた熊本県南阿蘇村の仮設モルタル吹付作業で大活躍した。これまでにタイプSとRがそれぞれ10現場、タイプGは2現場に導入済み。第27回の日本建設機械施工大賞で選考委員会賞も受賞している。

     

     20日には、近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所発注の「冷水西部斜面対策他工事」現場で初導入する自動吹付システム『オートマチックShot』を発注者、設計者、施工者などに公開した。従来の現場で使うセメントサイロ、モルタルガン、ミキサーを独自開発した監視制御盤で統合管理することで、本来であれば3人程度が必要だった一連の操作を1人で対応できるようにした。

     

     法面工事は人力作業が多い上、現場作業員の数も限られ、4週4閉所で運営する現場が多い。作業員は吹き付けに2人、材料供給に3人の計5人を1チームで対応することが一般的。17年10月から着手した同現場の坂上雄亮所長は「材料供給作業担当を1人とし、残り2人を別の作業に充てる効率的な運営を進め、現在まで完全4週8閉所を続けている」と強調する。

     

     現場公開には約100人の参加者が詰めかけた。冒頭のあいさつで、同社西日本支社の和平好伸執行役員支社長は「公開した技術はまだ完成品でなく、現場や関係者の意見を聞きながらさらに改良を加える」と力を込めた。

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    掲載日: 2018年7月24日 | presented by 建設通信新聞

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