建設技術者向けNEWS

　淺沼組は、これまで開発を進めてきた「熟練技能維持システム」を発展させ、熟練技能者の動きを記録し、ＡＩ（人工知能）で解析して見える化する各種技術をパッケージにした「Ａｉ－ＭＡＰ　ＳＹＳＴＥＭ」（アイマップシステム）として開発を進めている。

　アイマップシステムは、熟練技能者の動きや力の入れ具合をデータ化して記録する「アイ・モーションレコードシステム」、カメラによるスキャンと位置情報で空間を認識して地図化する「アイ・スラム」、映像と位置情報を解析して屋内の動線を描画できる「アイ・ロガー」、インフラの点検者の観察場所や打音解析、色彩解析ができる「アイ・サーチ」、作業員の動線記録などから工程の進捗などを予測する「生産予測システム」など複数のシステムで構成する。

　熟練技能者の勘やコツの計測とデータを蓄積し、ＡＩを使った独自の解析手法で生産活動の最適案を見える化できる。

　未熟練技能者の教育だけでなく、現場で働く人の動きから生産性を向上させるための気付きを現場管理者に与えるほか、 現場改善のための意思決定を補完する。各種通信システムや映像の記録によって、 技能者と管理者のコミュニケーションや生産管理の効率化にもつながる。