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ICTを全面展開/「地盤改良工」に新規導入/国交省
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>国土交通省は、i-Constructionの推進として、ICTの全面的な活用に取り組む。「土工」や「舗装工」といった“部分適用”から「地盤改良工」など、現場で施工される一連の工種にICT施工を全面的に展開していく方針だ。26日の「ICT導入協議会」(議長・建山和由立命館大教授)で、新たに「ICT地盤改良工」の推進を打ち出した。
従来の土工や舗装工、浚渫工(河川)に続く、工種の拡大として「地盤改良工」や「舗装工(修繕工)」の推進を提示。道路工事を例にすれば、地盤改良工、土工、舗装工、法面工といった現場における一連の施工に全面的にICTを活用していく体制を敷く。
新たに取り組む地盤改良工や舗装工(修繕工)は、ICT建機(杭打機や路面切削機)によって、機械の位置や施工状況などの施工履歴データを取得。そのデータを活用することで、施工管理や出来形管理の効率化を図る。
2018年度に施工管理基準(案)を作成。ICT地盤改良工やICT舗装工(修繕工)の試行を行う。
例えば、従来は設計図をベースに施工数量を算出した上で、設計図に合わせた施工範囲、区割りなどの測量(目印の設置)によって、施工(地盤改良)を進めていたが、ICTを活用することで、施工範囲などの測量や区割りを省略することができる。ICT建機による 施工履歴データを活用すれば、出来形管理や帳票の作成など、検査の効率化にもつながるというわけだ。
点群データや施工履歴データを「通信を介した遠隔地での施工管理」に活用することも検討。蓄積したデータを用いることで、発注者の臨場(移動)による現場の“待ち時間”をなくす。
一方で、ICTを活用しても残る 「人力施工」の改善によって、施工性(施工効率)の向上と、人力による 苦渋作業からの 開放にも取り組む。
出発点として、人力舗装工や道路清掃工(人力清掃)、堤防除草工などの改善事例(改善技術)を収集。18年度に技術事例集を作成する。
現状の運用でも改善技術を活用して、その効果がみられた場合は、工事成績で加点する取り組みを行っているが、改善技術の普及を目的に、19年度から「人力施工に対して施工効率化を考慮した技術の提案」を求める施工能力評価型・総合評価落札方式を試行。改善技術の標準化に取り組んでいく。
残り50%掲載日: 2018年7月30日 | presented by 建設通信新聞