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  • BIMプレーヤーの役割探る/東大生研らがシンポ

     東大生産技術研究所と、BIMによる建築生産イノベーションに関する特別研究会、生産技術奨励会特別研究会(RC-90)は3日、東京都目黒区の東大駒場キャンパスで、つなぐBIMシンポジウムを開いた。「BIM playerのこれからについて」をテーマに、建築情報をつなぐために必要な役割などを探った。

     

     同研究会では、BIMプレーヤーについて、施主の観点からBIM情報を経営ツールとする「BIMオーナー」、プロジェクトマネジメントの観点からBIM実行計画書の作成と更新を行う「ゼネラルBIMマネジャー」、BIMの統合と整合性の管理などモデルの構築と連携を円滑にする「BIMマネジャー」、データベースを管理する「BIMインフォメーションマネジャー」、関係者間のデータ連携を円滑にする「BIMファシリテーター」に分類して定義している。

     

     シンポジウムでは、BIMプレーヤーのこれからについてをテーマとするパネルディスカッションが行われ、NTTデータファシリティマネジメント事業部の佐々木淳氏が、「BIMは目的に沿ったツールであり、必ずしもBIMありきではない」とBIMオーナーの立場を代弁した。

     

     また、BIMによる設計施工技術をオフィス開発に活用しているwe workの皆川毅之氏は、社内にオーナーとマネジャー両方の立場があることで、「分業が進む中、1つのアクティブモデルを全員が共有している」と社内での活用方法を紹介した。

     

     新菱冷熱工業技術統括本部BIMセンターの谷内秀敏氏は、「圧倒的な速さと情報量で、打ち合わせの質を高めることができる」と施工側の立場から利点を強調した。

     

     引き渡し後の活用方法については佐々木氏が、「図面やマニュアルなどアウトプットが断片化されていたものが、統合され、インターフェースを一本化していきたい」とした上で、「建物のオーナーとしてやることは変わらない」とし、BIMはあくまでもツールとの姿勢を強調した。

     

     野城智也東大生産研教授は、建物のアセットマネジメントについて「営繕と資産管理を一緒にすべき」との持論を展開し、「同じ内容のものを違う組織で違う手法で管理するよりは、建物のデータを全体で一本化して管理することが望ましい」と、組織のあり方を含めて今後のBIMプレーヤーのあり方を示した。

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    掲載日: 2018年8月7日 | presented by 建設通信新聞

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