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読み切りコラム⑥業界別動向「住宅建設業」(2016年4月~2017年3月版)

業界別の動向①「住宅建設業」(2016年4月~2017年3月版)

(1)市場規模

2016年度(2016年4月~2017年3月)の新設住宅着工戸数は、2年連続で増加して974千戸(前年度比5.8%増)となりました。これは、2009年のリーマンショックによる落ち込み以降では、消費増税前の駆け込み需要があった2013年度の980千戸に次ぐ着工戸数であり、住宅市場は好調に推移していると言えそうです。

利用関係別に見ると、「貸家」が427千戸(前年比11.4%増)と大幅に伸びて、市場規模拡大を牽引しています。

このように新設住宅市場が好調に推移した背景には、低金利の長期化、相続税の節税対策でアパートなど貸家を建てる動きが活発化したことがあると考えられます。

<利用関係別新設住宅着工戸数の推移>

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出典:国土交通省の住宅着工統計より作成

(2)主要10社の業績推移

住宅建設の主要10社の最新の決算資料から業績動向をまとめると下記のようになります。

<全体傾向>

・主要10社の売上高の合計は10兆円を超え、前年より6.8%伸びています

・主要10社の営業利益高の合計は前年より9.8%伸びて7,741億円となり、売上高ベースよりも営業利益ベースの方が成長率は高くなっています

・事業部門の業績である旭化成と積水化学工業を除く主要8社の経常利益の合計は、前年より12.0%伸びており収益性の向上が進んでいることがわかります

<売上高>

・業界のトップは大和ハウス工業で、売上高は3兆5,129億円に達しています。次いで、積水ハウスが2兆269億円、飯田グループホールディングスが1兆2,324億円、住友林業が1兆1,133億円となり、トップグループの4社が1兆円超えの売上規模になっています

・売上高の伸び率が最も高いのは大和ハウス工業で対前年伸び率10.0%、次いで、積水ハウスの9.4%、飯田グループホールディングスの9.0%となっており、上位企業が順調に事業規模を拡大しています

<利益>

・経常利益率が最も高いのはセキスイハウスで9.4%、次いで、飯田グループホールディングスが9.0%、大和ハウス工業が8.6%となっています

・営業利益率が最も高いのは旭化成(住宅事業)で10.4%、次いで、飯田グループホールディングスの9.2%、積水ハウスの9.1%となっています

・大和ハウス工業、積水ハウス、飯田グループホールディングス、住友林業のトップ4社は、すべて営業利益高の対前年伸び率が20%を超えており、順調に収益性が高まっています

 

<住宅建設・主要10社の最新決算期の業績動向>

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(3)トピックス

主要各社のニュースリリースからいくつかのトピックスをピックアップしてご紹介します。3


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