《Part5》
履歴書の資格、免許欄の書き方
手持ちの資格は基本的にすべて書く
ポイントとしては、自身のアピールになることが一番ですが、企業の従業員として所持していると企業が助かる資格もあります。例えば、国内事業を展開している企業が、数年後は海外事業を手掛ける展望であれば、英語能力があればなお良いと考えます。特に建設業界は、国家資格、公的資格、民間資格と数多くの資格が存在します。現場作業において、資格が無いと扱えない業務も数多くありますので、従業員が所持する資格種類や有資格者数をホームページなどで掲示している会社が多くあります。会社の施工技術の高さをアピールできますし、発注者側からの信頼にもつながります。しかし、今回の募集では必要としないので、必要資格には記載していないケースもありますので、関係する資格は全て書きましょう。
「試験合格」「免許取得」を理解して記載
特定の業務などに際し、特定の資格が無ければ従事してはいけないとされているのが、業務独占資格です。名称独占の資格の場合は、資格が無いと名乗ってはいけないという決まりがありますし、法的責任も生じます。すなわち、業務内容を違反すれば、業務停止などの懲戒処分対象にもなります。このようなことから、所持している資格について、取得年月、正式名称、民間資格の場合は、主催団体名、「試験合格」もしくは「免許取得」としっかり記載することが必要です。特に、求人条件に「必須資格」とある資格は、必ず記載しましょう。
例① 平成27年11月 財団法人インテリア産業協会 インテリアコーディネーター試験合格
例② 平成29年12月 二級建築士試験合格
例③ 平成30年 2月 二級建築士免許取得
記載する資格の順序
原則、取得した順に時系列で記載します。業務に必要な免許が数多くある場合は、「試験合格」「免許取得」の項目別に記載する場合でも、項目内は必ず時系列で記載しましょう。
出来れば取得資格は、全部記載するのが望ましいのですが、年齢や経験によって違ってきます。例えば、若年者層で社会的資格も未取得の場合は、学生時代に頑張って取得した級位の資格も記載しましょう。例えば珠算検定2級、20代前半であれば記載したほうが良いし、40代で業界資格も多くある場合は、記載しなくても良いと判断できます。
特に注意が必要なのは、他業界の国家資格レベルを所持している場合です。面接において「何故その資格を活かさなかったのですか?」という質問をされるケースが多いので、スムーズに返答できるようにしておきましょう。下記の記載必要有無のポイントを参考にしましょう。
業界・業務に必要、自己のアピールにつながると判断した資格
採用でアピールになると判断したら、記載しましょう。子どもの頃に取得した資格段位は子どもの頃に努力をした結果だとアピールになります。例えば、書道の段位は、文字の美しさだけでなく、書き順を正しく覚えているはずです。武道の段位は、肉体面と精神面が鍛えられていると判断します。
特に国家資格、運転免許、どの業界にも必要な実務資格(PC関係、簿記など)や英語力(実用英語技能検定、TOEICなど)、は記載しましょう。様々なアピールの仕方がありますので、記載についてはしっかり判断しましょう。
同じ種類の資格では、レベルの高いものを記載
1級を所持していれば、2級、3級の実力はあるとみなします。また、同種別の資格であっても、複数記載することにより、確実に実力があると判断できますので、省略せず記載しましょう。また、更新が必要な資格は、有効期間も調べておきましょう。
特に、業務に関係する資格は、未取得であっても記載しましょう。下記のような書き方をすると、向上心や意欲が伝わります。
・本年度の一級建築士受験予定
・来年度の1級土木施工管理技士合格に向け勉強中
ここまでのポイントをしっかり押さえて書けば、履歴書は完成です。
しかし、転職する場合、あなたが今までにどのような会社でどういった役割でどんな想いで仕事をしてきたのかをまとめた「職務経歴書」の提出が求められることがほとんどです。
職務経歴書は履歴書と異なり、決まった書式がありません。どう書くか、なにをアピールするかは自由です。そのため、特に初めて転職される方に職務経歴書の書き方で悩まれているケースが非常に多いです。
そこで、建設転職ナビでは職種別に職務経歴書の書き方ガイドをご用意しました。
この「職種別 職務経歴書必勝ガイド」を読んで、人事担当者や現場担当者に「この人と会いたい」と思わせる書類を作っていきましょう。