土木施工管理は地盤改良から道路工事、ダムまでカバーする範囲が広く、経験がものを言う職種です。また、事務仕事や書類作成も多いため、しっかりポイントを押さえた職務経歴書を作りましょう。
この記事で解説する職務経歴書と工事経歴書のWord形式テンプレートをご用意しました。ダウンロードし、ご自身の情報で書き換えていただければ、すぐにお使いいただけます。解説を読みながら記入していきましょう。
職務経歴書サンプル(Word形式) 工事経歴書サンプル(Word形式)
土木施工管理職の方が転職する場合、履歴書・職務経歴書とは別にこれまで担当してきたプロジェクトをまとめた「工事経歴書」を求められることがほとんどです。
工事経歴書とは、あなたがこれまでに「どのくらいの規模の」「どういった工法の」「どのような内容の」工事に、「どういう立場」で関わったのかをまとめた書類で、用途や金額、工期まで詳細に書きます。
そうすることで、読み手に業務内容をより鮮明にイメージさせ、即戦力となるかどうかの判断材料になります。また、設計者としてのあなたのスキルをしっかり伝えることができるのです。
工事経歴書の書き方次第では転職の成否のみならず年収にも大きく影響することもある、職務経歴書以上に重要な書類と言えます。このページでは、そんな工事経歴書の書き方を解説していきます。
最上部に中央寄せで「工事経歴書」と記入してください。たまに、タイトルを間違えて職務経歴書と書いてしまう応募者がいますので十分に注意してください。
氏名は本籍の漢字を用いてフルネームで記入し、名字と名前の間にスペースを空けます。
入社した会社を記入し、その下段に勤務期間を記入します。合併などで勤めていた会社の社名が変わった場合は、職務経歴書と同様に「株式会社〇〇(現 ■■株式会社)」とし、社名変更後の会社名を括弧で括ります。
2社以上の就業経験がある方は「勤務先+勤務期間+工事歴」を1社分の情報とし、時系列順に勤務先と勤務期間、工事歴を書き進めていきます。
工事名と請負代金額、工期、職責を記入します。工事名にはエリアと工事の内容、使用した工法などを具体的かつ簡潔に書くようにし、読み手に業務内容を具体的にイメージさせましょう。
地盤改良や区画整理、下水道工事など様々な工事があり、工事の種類ごとに施工計画や品質管理などの業務内容は変わってくることから、担当した工事によってあなたのスキルが見定められます。
経験してきた業務は少しでも多い方が好印象となりますので、簡単な設置作業の工事でもきちんと記入するようにしてください。経験豊富な方ほど工事経歴が多くなりますが、過少に書いてもいいことはなにもありません。ひとつひとつの工事経歴があなたのスキルのPRになり、希望する条件での転職を成功させることに繋がります。
「上記のとおり相違ありません。」と記入し、書類作成日と氏名を添えて工事経歴書を書き終えます。
これが工事経歴書の締めの言葉となりますので、最後まで気を抜かず書き漏れないようにしましょう。工事経歴書の性質柄、日付は和暦で記入することに注意してください。
この記事で解説した職務経歴書と工事経歴書のWord形式のテンプレートをご用意しました。ダウンロードし、ご自身の情報で書き換えていただければ、すぐにお使いいただけます。解説を読みながら記入していきましょう。