募集している企業がどのような施設(ビル/公共施設/商業施設/住居など)の設備管理を得意としているのか、それに応じた職務経歴書の書き方が重要な職種です。
「そのまま使える職務経歴書テンプレート(Word形式)」も用意しています。
この記事を参考にしながら、自分の職歴を記入してご活用ください。
この記事で解説する職務経歴書のWord形式テンプレートをご用意しました。ダウンロードし、ご自身の情報で書き換えていただければ、すぐにお使いいただけます。解説を読みながら記入していきましょう。
職務経歴書を見ていて一番多いミスとして、タイトルを付けないというものがあります。履歴書のように決まった書式がないこともありますが、一番大きい文字から見落として抜けてしまうということがあるので、注意が必要です。
氏名については、フルネームで記載するようにしてください。また漢字については、本籍の漢字※を使用するようにしてください。
※「髙橋」「斎藤」など旧字体や異字体が含まれる苗字の方は気をつけましょう。
作成日付は作成した日、または、提出する日の日付を記載するようにしてください。作成日付が三ヶ月以上前のままだと、読み手が不審に思うこともあり得ます。
職務経歴書の要約は必ず見る項目です。
特に設備管理の求人に応募する場合、着目しているのは「どれだけの設備」に「どれだけの年数関わったのか」です。
転職歴が複数ある場合、設備や事業所単位で何年携わったという風に、所属した会社ごとにまとめて記載することが望ましいです。
単純にビルメンテナンスを行っていたとしても、病院や商業施設かどうかなど、ざっくりと採用担当者にイメージを持たせることが出来るようにしてみて下さい。
大学卒業後、株式会社○○へ入社。
大学病院や大型商業施設などの設備管理業務に従事しておりました。
○○株式会社では、複合施設を兼ねたホテルでの設備管理業務に従事し、所長として○○名のメンバーのマネジメントにも携わっておりました。
また、オーナー様とテナント様、協力会社との折衝業務も任されておりました。
企業の採用担当者が最も注視するのが職歴です。
会社ごとに区切るだけではなく、応募先の会社に合わせた職務経歴書を作成するようにしましょう。具体的には、設備管理の募集をしているのに、他の業務が目立つような書き方をすると選考段階で不利になることがあります。
職歴の一覧では、あなたが設備管理業務の中でも空調の保守・メンテナンスが一番得意であれば、職務経歴書には空調関連業務について一番上から目立つように記載するようにしましょう。
一番アピールしたい仕事かつ、相手の企業が求めているものを最上段に持ってくることで、一気に印象が良くなります。
資本金 ○○○○万円
従業員数 ○○○○名
事業内容 大規模事業所の設備管理・清掃・警備業務
設備管理(技術員)
建物内の空調・電気・給排水・消防設備の維持管理及び修繕
また、職歴は在籍している(離職中の場合、最後に勤務した)会社が一番上になるように記載していきます。
職歴が複数ある方の場合、一番最初に在籍していた会社が一番下に来るように記載するようにしてください。職務経歴書を見る側からすると、いま現在、どんな仕事をしているのかが一番重要となってきます。いま現在、どんな仕事をしているのかを示せるようにしてください。
担当物件については、出来る限り分かりやすく書くようにしてください。オフィスビルなのか、それともデパートなどの商業施設なのかなど、できるだけ担当した建物のタイプを書くようにしましょう。
【担当物件】
○○○○大学病院
地上○階 地下○階 延床面積○○○○○○㎡
【担当業務】
●電気・空調・給排水の日常点検及び定期点検、不良箇所及び依頼業務対応
●協力業者(メーカー点検等)の各種工事内容の打合せ・日程管理及び立会い確認
●電気設備定期自主検査・消防点検・貯水槽清掃の打合せ及び点検
●施設の省エネ管理とそれに付随するデータ管理・収集
●各工事に関する見積りの作成・打合せ・立会い業務
実績については、担当した建物の中でも、特に力を入れて行った業務から順番に書くようにしてください。
部下のマネジメント経験などがある場合には、特にアピールするようにしてください。大型複合ビルなどの設備管理を行う会社では、所長や統括責任者などへステップアップすることが多々あります。
現場で行ってきた仕事の中でも、特に得意な業務があれば前面にこの場で書くようにしてください。
●某大学病院の設備管理を○○年リーダーとして経験、その後は別の病院にてリーダーとして勤務し、その他○箇所の中~小規模現場(学校・オフィス・商用施設)の担当として各種のビル設備管理に携わってきました。(マネジメント人数 ○人程度)
●最大で○○○○○平米の建物の設備管理に従事。
●電気設備定期自主検査での継電器試験など各種測定も経験してきました。その他空調のフィン洗浄、消防点検など各種点検実務及び報告書等の作成、関係機関への提出などの業務も行いデスクワークにも自信があります。
●仕事をしている上で常に心掛けていることは「迅速」「的確」を常に意識し各種データと今迄の経験則をフルに生かし行動するように心掛けています。
●今後はこれまでの経験を活かし時代のニーズに沿った仕事をして行きたいと考えています。
「まんべんなく設備管理に関する実務経験を保有しているが、特に、電気や空調の保守・メンテナンスが得意です」という風に、得意業務を書いておくとより頼もしく感じられますし、面接選考に進んだ際、面接官も質問をしやすくなります。
保有資格については、業務に関連のある資格を書くようにしてください。
業務と関係のない資格を羅列しても、採用担当者の目には「業務と関係のない資格ばかり書いているけれど、仕事をせずに仕事に関係のない資格ばかり勉強しているのだろうか」と不安を与えることになります。
設備管理であれば電験三種※1や、危険物乙4※2、エネルギー管理士といった資格があれば採用する側も非常に心強いと感じます。
※1 第三種電気主任技術者のこと。実際の工事を行うための資格ではなく、工事、維持及び運用に関する保安の監督をするための資格。
※2 危険物取扱者 乙種第4類。ガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類などの引火性液体を扱える資格。
自己PRでは、自分自身の強みとして、これまでの実績、管理監督した部下の人数などを記載します。
但し、求人票から企業が求めている条件や、得意先、仕事経験について特にフォーカスして書く必要性があります。
設備管理といっても、病院を主に取引先としている会社や学校設備(公共工事関連)、主に設備管理として商業施設やマンションの管理を行っている会社まで、幅広く存在しています。
会社によって「求めている優秀な人材像」は違うので、志望する企業が求めている条件や取引先などを出来る限り自分自身で調べて、相手に合わせた形での自己PRを行うことができれば、よりよい自己PRとなります。
資格取得などに対する意欲などについて記載することも有効ですが、企業の採用担当者はこれまでの実務経験を基に採否を判断します。
資格取得意欲を自己PRに混ぜる場合、資格を取得したうえでどんな仕事に挑戦したいのか、どんな立場で仕事をしていきたいのかまでを自己PRとして記載するようにしましょう。
この記事で解説した職務経歴書のWord形式のテンプレートをご用意しました。ダウンロードし、ご自身の情報で書き換えていただければ、すぐにお使いいただけます。解説を読みながら記入していきましょう。
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