業務範囲が広く経験値が問われる施工管理職の職務経歴書は、どのような現場経験を積んだかと管理能力のアピールがカギとなります。
この記事で解説する職務経歴書と工事経歴書のWord形式テンプレートをご用意しました。ダウンロードし、ご自身の情報で書き換えていただければ、すぐにお使いいただけます。解説を読みながら記入していきましょう。
職務経歴書サンプル(Word形式) 工事経歴書サンプル(Word形式)
読み手が最初に目にするのがタイトルです。誤字脱字のないよう注意を払ってタイトル付けしてください。
日付は職務経歴書の作成日を書きますが、面接日とあまりにもかけ離れた日付は心証が悪くなるため気をつけてください。氏名は名字と名前の両方を記入し、間にスペースを空けます。
時間のない採用担当者にとって、職務要約は応募者のこれまでの経験やスキルを簡単に理解することのできる重要な部分です。
内容ももちろんですが、長年の実務経験を3~4行で簡潔にまとめられるかも評価のポイントとなります。RC、SRC施工管理に何年ほど携わってきたか、どれほどの規模の工事であったか等を数字と共に記載し、その後にご自身の強みとなるスキルを業務内容(コスト管理や原価管理、工程管理など)として書くのが一般的です。
職務要約
専門学校卒業後、○○株式会社へ入社。
RC構造の3,000㎡強の工事物件の施工管理業務に従事。
新築物件、改修工事物件の両方の施工管理を経験し、現場所長としてコスト・原価管理までを担当。
これまでに入社した会社を時系列順に書いていきます。会社名や事業部を間違いのないよう記入し、「現在に至る」と書いて締めくくります。
勤務期間が短い場合でも職務経歴になりますので、たとえ1日でも在籍していたら職務経歴欄に書かかなくてはいけません。
文面サンプル
年月 | 資格名称 |
---|---|
19XX年X月 | 株式会社×××× 入社 ××事業部配属 |
20XX年X月 | ××部配属 |
20XX年X月 | 株式会社×××× 退職 |
20XX年X月 | ××××株式会社入社 ××部配属 |
現在に至る |
勤めていた会社の社名、事業内容、資本金、売上高、従業員数、本社所在地を順に記入します。名の知れた企業でない限り、事業内容や会社の規模は伝わりにくいものです。
会社概要を書くことで採用担当者にどのような規模の会社でどんな業務に従事してきたのかを伝えることができます。
会社概要
○○○株式会社(20○○年○月 ~ 20○○年○月)
事業内容:総合都市開発事業、ホテル事業、マンション事業など
資本金 :1億円 売上高:56億7,000万円(2018年度)
従業員数:500人(単体)
市場情報:東京証券取引所第一部上場
本社:東京都○○区○○-○○
RC・SRC施工管理職の担当業務を「期間・プロジェクト概要・担当業務・職位」の1セットにして記入します。職務経歴書に書く担当業務は3つほどにし、残りの担当業務は工事経歴書に記載してください。
職務経歴書には、ご自身の強みをアピールできるような担当業務や、応募企業の事業内容に活かせる担当業務を書くのが一般的です。
例えば、SRC構造の施工管理がメイン事業の企業なら、今までに担当したSRC構造の施工管理について書くと良いでしょう。
文面サンプル
期間 | プロジェクト概要 | 担当業務 | 職位 |
---|---|---|---|
19xx年xx月 ~ 20xx年xx月 |
店舗付賃貸マンション新築工事 14階建、延床面積3,000㎡、SRC造 |
工事係員として工程管理および資材発注業務に従事 | 主任 |
20xx年xx月 ~ 20xx年xx月 |
分譲マンション新築工事 7階建、延床面積3,000㎡、RC造 |
工事係員として工程管理および資材発注業務に従事 | 現場代理人 |
20xx年xx月 ~ 20xx年xx月 |
分譲マンション新築工事 14階建、延床面積3,000㎡、SRC造 |
施工管理(安全、品質、工程) | 現場代理人 |
RC・SRC施工管理職に関わる資格は全て書き出す必要があります。なお、他業界へ転職しようという方は転職する業界・職種に関わる保有資格を記入してください。
通常、RC・SRC施工管理職には建築施工管理技士(1級もしくは2級)の資格が必要ですが、1級を取得していると高い評価が得られます。
文面サンプル
取得年月 | 資格名称 |
---|---|
19XX年Y月 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
20XX年W月 | 1級建築施工管理技士試験合格 |
自己PRは、「今までの経験と実績から、自分を採用すると企業にこのようなメリットがある」ということを主張する場です。
記入する内容としては大きく2つで、
①今までの経験から学んだことや実績
②応募企業先で経験をどう活かすか
が書かれていると良いでしょう。
RC・SRC施工管理職の方が同じ職種へ転職を考えている場合の自己PRを例に考えてみると、以下のような自己PRができます。
大学では建築学を学び、卒業後は●●会社に入社し8年間RC・SRC施工管理に従事しています。現場代理人として工程、品質、安全、原価管理業務を総合的に経験し、工期内に収められるよう効率化を図り、業務に取り組んできました。
現職では新築マンションの施工管理に携わることも多く一連の業務を経験しているため、貴社のメイン事業である「新築マンションの施工管理、リフォームの施工管理」に大きく貢献できると考えております。どうぞ、宜しくお願い致します。
上記のように、ご自身の強みを数字、具体的なエピソードとともにアピールしてください。
施工管理職の方が転職する場合、履歴書・職務経歴書とは別にこれまで担当してきたプロジェクトをまとめた「工事経歴書」を求められることがあります。
手がけた案件や請負代金などをできる限り詳細に書くことで、読み手は現場の規模感を明確にイメージできるとともにご自身の持つスキルを伝えることができます。
次のページでは、そんな工事経歴書の書き方を解説していきます。
この記事で解説した職務経歴書と工事経歴書のWord形式のテンプレートをご用意しました。ダウンロードし、ご自身の情報で書き換えていただければ、すぐにお使いいただけます。解説を読みながら記入していきましょう。
職務経歴書サンプル(Word形式) 工事経歴書サンプル(Word形式)
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