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2級土木施工管理技士とは?試験概要、受験資格などを解説

土木工事の現場において主任技術者に選任されることができる「2級土木施工管理技士」の試験内容や合格率、試験日程など最新の情報をお届け。資格試験を申し込む前の参考にしてください。

2級土木施工管理技士とは

土木施工管理技士には1級と2級の2種類があります。2級土木施工管理技士は資格が「土木」「鋼構造物塗装」「薬液注入」の3種類に分かれており、合格すると、その分野における「主任技術者」として施工管理を行うことができます。

2級土木施工管理技士は、基本的には比較的小規模な土木工事の施工管理を担当することになります。
1級土木施工管理技士のように監理技術者に選任されることはできませんが、2級も十分に土木施工管理のプロとして認められる資格です。

本記事では、2級土木施工管理技士の資格試験について解説していきます。

2級土木施工管理技士になるメリット

主任技術者になれる

2級土木施工管理技士の資格を取得することで、主任技術者として認められるようになります。
主任技術者は各現場に配置することが義務付けられている為、2級土木施工管理技士の資格保有者は企業からのニーズが高いです。
また、より責任感のある仕事が任せられる為、自身のキャリアアップにもつながるでしょう。

1級土木施工管理技士にチャレンジしやすくなる

1級土木施工管理技士の受検資格を得るには、2級の合格者でも5年以上の実務経験が必要とされていました。
しかし、令和3年度からは2級の第二次検定合格者であれば、1級土木施工管理技士の第一次検定に実務経験の有無に関わらず挑戦できるようになりました。

2級土木施工管理技士の転職先

2級土木施工管理技士は1級土木施工管理技士と比較すると、携わることのできる現場の規模に制限があります。
しかし、前述のとおり2級土木施工管理技士は主任技術者になることができるので、多くの企業から求められる人材です。

2級土木施工管理技士が建設業界で活躍できる場は実にさまざまですが、以下では具体的な転職先として「道路会社」をご紹介します。

道路会社

土木施工管理技士が特に活躍できるのは、道路やダムなどのインフラ整備です。
地図に残る仕事に携われることは大きなやりがいとなるでしょう。
新しく道路を造るのはもちろん、定期的なメンテナンスや災害時の復旧工事等、業務内容はさまざまです。
当然インフラですから、需要がなくなることはない点も大きなメリットです。

1級土木施工管理技士は特に需要が高いですが、2級土木施工管理技士でも、舗装施工管理技術者や重機の免許等ほかの資格を合わせて取得することで、転職の際に非常に有利に働きます。

2級土木施工管理技士の仕事内容

土木施工管理技士は、道路をはじめ、橋やトンネル、ダム等の土木工事を中心としたインフラ整備において、施工の計画や、工程、安全、品質、コストの管理を行います。

その他にも、周辺住民への説明や役所の手続き、用地の確保など、様々な仕事を任されます。

土木工事はインフラに関わる規模の大きな現場が中心となります。
2級土木施工管理技士はそのような現場で主任技術者として従事出来る為、よりプロフェッショナルな働き方が出来るでしょう。

令和5年度 2級土木施工管理技士の試験情報

主管

全国建設研修センター

資格区分

国家資格(国土交通大臣認定)

施工管理技士試験制度の改正

令和3年に、施工管理技士検定は新制度に改訂されました。
以前は「学科試験」を受けて、合格すると「実地試験」を受けることができました。
この実地試験に合格すると施工管理技士の資格を得ることが出来ましたが、令和3年から試験が「第一次検定」と「第二次検定」に変更となり、第一次検定を合格した時点でも「技士補」の資格を得られるようになりました。

詳細は こちらの記事をご覧ください。

受付期間

区分 受付期間
第一次検定(前期) 令和5年3月1日(水)~令和5年3月15日(水)
第一次検定・第二次検定
第一次検定(後期)
第二次検定
令和5年7月5日(水)~令和5年7月19日(水)

出典:一般財団法人全国建設研修センターHP より引用

申込は簡易書留郵便による個人別申込に限ります。締切日の消印のあるものまで有効です。
※受検者本人が記入のうえ、申込を行ってください。
※令和5年度は、受検区分「第一次検定のみ」の再受検申込に加え、「第二次検定のみ」の再受検者は、インターネット申込が可能となりました。

試験区分 新規受検申込者 再受検申込者
ネット申込 書面申込 ネット申込 書面申込
第一次検定・第二次検定
第一次検定のみ
第二次検定のみ

出典:一般財団法人全国建設研修センターHP より引用

申込用紙の販売

申込用紙は、「第一次検定・第二次検定」、「第一次検定のみ(前期)」、「第一次検定のみ(後期)」、「第二次検定のみ」の4種類があり1部600円です。販売期間は以下のとおりです。

◆第一次検定(前期)(種別を土木のみとする)
令和5年2月17日(金)~令和5年3月15日(水)

◆第一次検定・第二次検定、第一次検定(後期)、第二次検定
令和5年6月19日(月)~令和5年7月19日(水)

※窓口では検定申込受付期間の“最終日”まで販売しています
※インターネット申込みをする場合は、申込用紙の購入は必要ありません

試験日程

検定 種別 試験日 合格発表日
第一次検定(前期) 土木 令和5年6月4日(日) 令和5年7月4日(火)
第一次検定(後期) 土木
鋼構造物塗装
薬液注入
令和5年10月22日(日) 令和5年11月30日(木)
第二次検定 令和5年10月22日(日) 令和6年2月7日(水)
第一次検定・第二次検定
(同日試験)
令和5年10月22日(日) 第一次検定
令和5年11月30日(木)
第二次検定
令和6年2月7日(水)

出典:一般財団法人全国建設研修センターHP より引用

試験地

第一次検定(前期)
札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇の10地区

第一次検定・第二次検定、第一次検定(後期)、第二次検定

札幌、釧路、青森、仙台、秋田、東京、新潟、富山、静岡、名古屋、大阪、松江、岡山、広島、高松、高知、福岡、鹿児島、那覇の19地区

※第一次検定(後期)は熊本が追加されます。

受検資格

【第一次検定受検者】
令和5年度の末日における年齢が17歳以上の者(平成19年4月1日以前に生まれた者)

【第二次検定受検者】
以下①と②のいずれかに該当する必要があります。

①2級土木施工管理技術検定・第一次検定の合格者で、下表のいずれかに該当する者(「第一次検定のみ受検者」を除く)
②第一次検定免除者

学歴 実務経験年数
指定学科卒業後 指定学科以外卒業後
・大学
・専門学校「高度専門士」
1年以上 1年6ヶ月以上
・短期大学
・高等専門学校
・専門学校「専門士」
2年以上 3年以上
・高等学校
・中等教育学校
・専門学校(「高度専門士」「専門士」を除く)
3年以上 4年6ヶ月以上
その他 8年以上

出典:一般財団法人全国建設研修センターHP より引用

「高等学校の指定学科以外を卒業した者」には、高等学校卒業程度認定試験規則(平成17年文部科学省令第1号)による試験、旧大学入学資格検定規程(昭和26年文部省令第13号)による検定、旧専門学校入学者検定規程(大正13年文部省令第22号)による検定又は旧高等学校高等科入学資格試験規程(大正8年文部省令第9号)による試験に合格した者を含みます。

受検手数料

第一次検定・第二次検定(同日試験):10,500円
第一次検定:5,250円
第二次検定:5,250円

試験内容

令和3年度からの変更点

令和3年度からは、建設業法の改正に伴った試験の形式の変更とともに、第一次検定は問題構成も変更されております。実地試験で求めていた能力問題の一部が追加されるとともに、新区分である「施工管理法(基礎的な能力)」が追加されています。第二次検定では、「学科試験」で求めていた問題を一部移行しています。

第一次検定(旧・学科試験)

▼ 四肢択一のマークシート方式

1.土木一般【全11問、解答9問/選択問題】
2.専門土木【全20問、解答6問/選択問題】
3.法規【全11問、解答6問/選択問題】
4.共通工学・施工管理【全11問/必須問題】
5.施工管理法(基礎的な能力)【全8問/必須問題】

土木一般、専門土木、法規は選択問題、共通工学と施工管理は必須問題となっており、全61問のうち40問に四肢択一のマークシート方式で回答します。
合格ラインは60%以上の正解となっていますので、24問以上の正解で合格できます。(※合格ラインは年度により補正されることもあります。)

過去問から出題傾向を掴み、学習の優先順位をつけてしっかりと対策しましょう。

第二次検定(旧・実地試験)試験内容

■必答問題
施工経験記述・土工・コンクリート・安全管理・品質管理:5問

■選択問題
施工管理法:4問中2問を選択

「土工」「コンクリート」「安全管理」は必須問題、「施工管理法」は選択問題となっており、選択問題については全4問のうち2問に回答します。合格ラインは60%以上の正解が必要となっています。(※合格ラインは年度により補正されることもあります。)

難易度・合格率

年度 試験 受検者数 合格者数 合格率
令和4年度 一次検定(後期) 27,461人 17,565人 64.0%
二次検定 32,351人 12,246人 37.9%
令和3年度 一次検定(後期) 30,160人 21,876人 72.5%
二次検定 29,112人 11,838人 40.7%
令和2年度 学科試験 33,625人 23,562人 70.1%
実地試験 24,640人 13,014人 43.9%
令和元年度 学科試験 27,374人 17,506人 64.0%
実地試験 32,303人 12,768人 39.5%

出典:国土交通省 報道発表資料 より引用

第一次検定の合格率は平均60%~70%前後となっていますので、難易度はそこまで高くありません。しっかりと勉強しておけば合格できる内容となっています。

第二次検定は記述式が多いこともあり、合格率の平均は40%前後と、第一次検定よりもやや低くなっています。文章記述や穴埋め問題、計算問題など出題パターンは決まっているので、記述式で回答できるように練習しておけば合格に近づきます。

過去問

◆第一次検定
例えば、「土木」からは以下のようなものが出題されています。

【No. 3】道路土工の盛土材料として望ましい条件に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

1.盛土完成後の圧縮性が小さいこと
2.水の吸着による体積増加が小さいこと
3.盛土完成後のせん断強度が低いこと
4.敷均しや締固めが容易であること

→解答:3

出典:令和4年度 2級土木施工管理技術検定 試験問題より引用(問題回答

◆第二次検定
例えば、選択問題からは以下のようなものが出題されています。

【問題 8】建設工事における高さ2m状の高所作業を行う場合において、労働安全衛生法で定められている事業者が実施すべき墜落等による危険の防止対策を、2つ解答欄に記述しなさい。

→解答:第二次検定の解答は公開されていません。

出典:令和4年度 2級土木施工管理技術検定 第二次検定試験問題 より引用

まとめ

2級土木施工管理技士は業務が制限されてはいますが、資格を保有すると主任技術者として働くこともでき、仕事の幅が広がるほかスキルアップ、年収アップも期待できます。

また、2級を取得すれば1級の資格試験がスムーズに受けられます。
これから土木施工管理技士を目指す方は、まずは1級よりも難易度が低い2級土木施工管理技士の資格を取得しましょう。

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