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高圧ガス製造保安責任者とは?資格の種類やメリット、資格を活かせる転職先までご紹介

プラントや工場、ビルにおける設備管理業務など幅広く活躍できる高圧ガス製造保安責任者資格の種類や取得のメリット、さらに資格を活かせる職場まで解説します。

高圧ガス取り扱い時の保安業務を行うための国家資格である、高圧ガス製造保安責任者。
高圧ガス保安法で定められているこの資格について、本記事ではその資格の種類や取得のメリット、さらに資格を活かせる職場にはどのようなものがあるのかまで、詳しくご紹介していきます。

高圧ガス製造保安責任者とは?

高圧ガス製造保安責任者

高圧ガス製造保安責任者は、高圧ガスを取り扱う事業所で保安業務を行うための国家資格です。

高圧ガス保安法において、高圧ガスを扱う各事業所では保安確保のため、高圧ガス製造の保安責任者を置かなければならないことが定められています。
この役割に必須になるのが、この高圧ガス製造保安責任者資格です。

高圧ガス製造保安責任者の求人はこちら

高圧ガス製造保安責任者の種類とできること

高圧ガス製造保安責任者には、いくつかの種類があります。
それぞれ取り扱える高圧ガスの種類や事業所の規模が異なるため、試験を受ける際には、自身が働きたい場所ではどの資格が必要になるかを考慮して選択しましょう。

各試験の合格でどのようなことができるのか、試験ごとにご紹介します。

甲種化学・機械責任者

甲種化学責任者・甲種機械責任者は、石油化学コンビナートなど、高圧ガス製造の現場において保安業務を統括的に行うことができる資格です。
扱うガスの種類や事業所の規模の制限なく、

  1. 保安技術管理者
  2. 保安主任者
  3. 保安係員
  4. 販売主任者
  5. 移動監視者
  6. 取扱主任者
  7. 容器検査主任者

といったすべての法定責任者業務を請け負うことができます。

化学責任者・機械責任者は試験は別の区分ですが取得によりできることに差はなく、化学では化学関連の、機械では機械関連の出題が多いといったように試験内容に違いがあるため、得意な分野などで選択しましょう。

乙種化学・機械責任者

こちらも、高圧ガス製造の現場で保安業務を行うための資格です。
乙種の化学・機械責任者でも扱う高圧ガスの種類には制限はなく、甲種で挙げたようなすべての責任者業務を行えます。
しかし、保安技術管理者の選任を受ける場合のみ、「処理能力が100万㎥/日未満の事業所に限る」といった制限があります。

こちらも甲種同様できることの差はなく、試験内容のみが異なるため、得意分野で選択しましょう。

丙種化学(液化石油ガス)責任者

丙種化学(液化石油ガス)責任者は、主にLPガススタンド・LPガス充てん事業所などのLPガス製造の現場で保安の統括業務・実務を行うことができる資格です。

乙種同様に保安技術管理者の選任を受ける場合には「処理能力が100万㎥/日未満の事業所に限る」という制限があるほか、

  1. 保安主任者
  2. 保安係員
  3. 販売主任者

に選任される場合には、基本的にはLPガスを取り扱う場合に限られ、一般の高圧ガスに関わる場合には都道府県ごとに確認が必要になります。

丙種化学(特別試験科目)責任者

石油化学コンビナートや天然ガススタンドなど、高圧ガスを扱う現場で保安業務を行えるのが丙種化学(特別試験科目)責任者資格です。
取り扱う高圧ガスの種類や事業所の規模の制限はありませんが、保安の統括業務は行えず、保安係員など実務的な業務を行う場合に限定されます

そのため、

  1. 保安技術管理者
  2. 保安主任者
  3. 販売主任者

の選任は受けられません。

冷凍機械責任者

冷凍機械責任者は、冷凍空調機器を扱う事業所において、製造に関わる保安業務を行うことができる資格です。
食品工場や冷却装置のある化学工場、またビルの空調メンテナンスなどにも需要があります。特に第三種冷凍機械責任者は、ビルメンテナンスで役立つ「ビルメン4点セット」のひとつにも数えられていますね。

第一種~第三種まで3つの試験区分があり、いずれも冷凍空調機器に使用される冷媒ガスの種類には制限がありません。
しかし、それぞれ以下のような違いがあります。

第一種冷凍機械責任者 主に大型冷凍空調機器を取り扱う事業所において、一日の冷凍能力の制限なく保安統括業務ができる。
第二種冷凍機械責任者 主に中型冷凍空調機器を取り扱う事業所において、一日の冷凍能力が300トン未満の施設に限り保安統括業務ができる。
第三種冷凍機械責任者 主に小型冷凍空調機器を取り扱う事業所において、一日の冷凍能力が100トン未満の施設に限り保安統括業務ができる。

高圧ガス製造保安責任者取得のメリットは?

前章でご紹介したように高圧ガス製造保安責任者資格を取得することで、資格の種類によりそれぞれ様々な高圧ガスの保安業務を行えるようになります。
高圧ガスは多くの事業所で使用されており、保安統括者携われる仕事の幅が広がるでしょう。

また、資格を持っていなければ携われない業務になるため、キャリアアップや年収アップにもつながります。企業によっては、資格手当などを用意しているところもあるでしょう。
募集条件に高圧ガス製造保安責任者格の保有を挙げている求人も多くありますので、転職の際にももちろん有利に働きますね。

このように、高圧ガス製造保安責任者の取得により、様々なメリットが得られます。

どんなところで活かせる?

それでは、高圧ガス製造保安責任者資格は、どのような企業への転職に活かせるのでしょうか。

実際に「建設転職ナビ」に掲載されている求人で、高圧ガス製造保安責任者資格が歓迎・必須とされるものをいくつか見てみましょう。
なお、「歓迎される資格・経験」は高圧ガス製造保安責任者資格以外に保有していると歓迎されるものです。

職種 プラントの設備管理・オペレーター
募集企業 コスモ石油株式会社
業務内容 ・発電所におけるボイラーや環境設備、発電装置などの日常点検
・現場のパトロール
・計器室での運転状況の監視・制御
歓迎される資格・経験 ・プラントでの運転や設備管理の業務経験
・電気主任技術者2種または3種
・危険物取扱者
・ボイラー技士
この求人の詳細はこちら
※掲載している求人は2024年8月25日現在のものです。予告なく募集終了になる可能性がございます。
職種 ビルメンテナンス・設備管理
募集企業 東京不動産管理株式会社
業務内容 ・電気・空調などの設備の日常点検
・ビル管理システムの運行管理
・オーナー・テナントとの折衝
歓迎される資格・経験 ・電気工事士
・オフィスビル・商業ビル等の設備管理経験
・ボイラー技士
・電気主任技術者
・危険物取扱者
・建築物環境衛生管理技術者
この求人の詳細はこちら
※掲載している求人は2024年8月25日現在のものです。予告なく募集終了になる可能性がございます。

多く見られるのは、プラントや工場、ビルにおける設備管理業務ですね。
ともに求められる資格として「ボイラー技士」や「電気主任技術者」、「危険物取扱者」が挙げられることが多く、既に持っている方はもちろん、未取得の場合は合わせて取得することで転職に有利になったり、仕事の幅がより広がるでしょう。
そのため、プラント勤務やビルメンテナンスに興味のある方、またこれらの資格をすでに取得している方には特におすすめです。

ボイラー技士について詳しくはこちら
電気主任技術者について詳しくはこちら
危険物取扱者について詳しくはこちら

令和6年度 高圧ガス製造保安責任者の試験情報

主管

高圧ガス保安協会

資格区分

国家資格(経済産業省)

受付期間

令和6年8月19日(月)午前10時~9月4日(水)午後5時まで
(ホームページ上での電子申請)

試験日程

試験日:令和6年11月10日(日)

【試験時間】

法令 9:30~10:30(60分間)
保安管理技術 11:10~12:40(90分間)
学識 13:30~15:30(120分間)

受験手数料

甲種化学・機械責任者 17,300円
第一種冷凍機械責任者
乙種化学・機械責任者 11,000円
第二種冷凍機械責任者
丙種化学(液化石油ガス)責任者 9,800円
丙種化学(特別試験科目)責任者
第三種冷凍機械責任者

試験内容

試験科目は、以下の3つが基本となります。

  1. 法令
  2. 保安管理技術
  3. 学識

(第三種冷凍機械責任者のみ学識なしの2科目になります。)

法令・保安管理技術はいずれも択一式ですが、学識試験は甲種化学・機械責任者と第一種冷凍機械責任者の3試験のみ記述式で行われます。

筆記試験の科目免除について

高圧ガス保安協会で実施されている講習を受講し、技術検定合格までの講習課程を修了した方に関しては、「保安管理技術」「学識」の科目免除を受けることができます。

また、ある種類の高圧ガス製造保安責任者資格をすでに合格している方は、別の種類を受験する際に一部科目が免除されます。
免除制度を受けられるかは持っている資格の種類と受験する資格の種類によっても細かく異なりますので、詳しくは以下をご参考ください。

参考:高圧ガス保安協会|試験科目一部免除制度

令和5年度の合格率

種類 受験者数 合格者数 合格率
甲種化学 954人 609人 63.8%
甲種機械 1,340人 719人 53.7%
乙種化学 2,315人 964人 41.6%
乙種機械 4,815人 1,787人 37.1%
丙種化学
(液化石油ガス)
3,184人 1,340人 42.1%
丙種化学
(特別試験科目)
4,937人 2,771人 56.1%
第一種冷凍機械 1,148人 691人 60.2%
第二種冷凍機械 2,559人 1,155人 45.1%
第三種冷凍機械 9,487人 4,497人 47.4%

出典:高圧ガス保安協会 より引用

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高圧ガス製造保安責任者はビルメンテナンスなどの設備管理に需要があるほか、プラントなど高圧ガスを取り扱う事業所で欠かせない役割である保安統括業務を行うために必須となる資格です。

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