アセットマネジメントの仕事とは? 業務内容・給与などを詳しく解説
建築・建設業界の花形職種の1つにアセットマネジメントがあげられます。仕事内容と求められる素質、持っていると役立つ資格など、基本的な内容を見ていきましょう。
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その名前の通りに「アセット(=資産)」を「マネジメント(=運用・管理)」する仕事のことです。ヒト・モノ・金と、あらゆる資産を有効活用することで、新しい価値を産み出します。
目の前に1万円があったとしましょう。1万円で何を買い、どのように加工して運用し、最終的にはどこに売却するかによって、得られる利益は変わってきます。「何を買うか?」「どのように加工するか?」「どうやって運用するか?」「誰に売却するか?」など、各ステップで重要な判断を下し、一連の流れをリードすることがアセットマネージャー(アセットマネジメント担当者)の役割です。
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建設・建築会社には、運用・管理の実務を担当するプロパティマネジメント部門があります。ざっくり分けると、資産を活かして価値を産み出す部門がアセットマネジメントで、産み出した価値を守り、維持するための部門がプロパティマネジメントという棲み分けです。
せっかく価値あるものを産み出しても、管理がおざなりになってしまったら、効率的な運用はできません。投資した資金の回収ができず、赤字プロジェクトになってしまうリスクもあります。
アセットマネジメントとプロパティマネジメントのどちらが上位の仕事というわけではなく、目的を共有して協力し合うチームです。自分の仕事を責任を持って行うのはもちろんのこと、関係者同士の連携を図るコミュニケーションスキルが要求されます。
建築・建設業界の開発案件は大きなお金が動くことも多く、REIT(Real Estate Investment Trust/リート:不動産投資信託証券)を組むことにより、資金調達するケースもあります。REITとは、投資家から集めたお金でビルやマンション、商業施設など複数の資産を購入し、得られた利益を配分する商品のことです。投資信託のように市場で売買されて、個人や機関投資家の資産運用手段として検討されます。
REITのパフォーマンスは、アセットマネージャーとしての手腕を示す要素です。自分たちの商品を信じて資産を託してくれたお客さまをがっかりさせることがないように、効率的な運用を目指します。期待通りの運用ができなかったら、REITを継続できない事態にもなりかねません。働きぶりに対する評価がすぐに数字に反映される大変さがある一方、期待通りの運用ができて、お客さまから感謝される喜びはひとしおです。運用成果がボーナスや給与に反映される会社もあって、実力主義の世界に挑戦したい人にとっては、やりがいが大きなフィールドといえるでしょう。
アセットマネージャーとして働くための必須資格はありません。ただし、以下のような資格を持っていると、転・就職活動で有利となるケースもあります。
不動産鑑定士
土地や建物の適正価格を査定するプロフェッショナル資格です。不動産オーナーから相談を受けて不動産の資産価値を鑑定したり、開発用地の仕入れ価格を検討したりする際に必要な知識を総合的に習得できます。不動産分野の中でもとくに専門度が高く、高度な資格だけに、アセットマネージャーとして市場価値が高い人材を目指す人におすすめです。不動産鑑定士資格保持者に対して、一定の手当を出す会社もあります。
不動産証券化協会認定マスター
不動産証券化に関する基礎知識と実務ノウハウを証明する資格です。証券化商品の組成、管理に関する知識はもとより、会計制度やファイナンス、投資分析といった金融分野についても理解を深め、投資市場の健全な発展に貢献できます。資格取得後も1年ごとの継続教育、5年ごとの更新審査が必要です。不動産と金融分野を股にかけたスケールの大きな市場を舞台に活躍したい人にはよいでしょう。
証券アナリスト
マクロ・ミクロ経済の動きや企業評価・証券投資に関する専門知識を証明する資格です。やや金融業界よりの資格ですが、不動産鑑定士と合わせて取得することにより、専門性が高まります。
不動産コンサルティングマスター
不動産の有効活用・相続対策に関する専門知識を証明する資格です。宅地建物取引士・不動産鑑定士・一級建築士からのステップアップ資格として検討されます。不動産オーナーの悩みが多様化する時代において、高度なコンサルティング能力を持つ専門人材に対する需要は増す一方です。大規模なビルや商業施設の開発というより、賃貸住宅建設や土地活用分野でキャリアを積みたい人と相性のよい資格でしょう。
アセットマネジメントの年収は、キャリアや保有資格、運用成果によって変動します。経験が浅い20代では目立って高収入というわけではありませんが、30代や40代になってからの伸びしろが大きく、大幅な年収アップも可能です。
国税庁公表「平成29年分民間給与実態統計調査結果」を参照すると、建設業の平均給与は493.9万円とされていました。アセットマネジメントの平均給与はこの水準を上回る可能性が高く、専門知識や経験に見合うくらいの給料が期待されます。
Q: 建築・建設業界のアセットマネジメントの仕事とは?
A: 物件や施設などの資産価値を最大化するための管理業務です。建築・建設業界の開発案件は大きなお金が動くことも多く、REIT(不動産投資信託証券)を組んで資金調達をするケースもあります。
Q: アセットマネジメントに必要な資格はある?
A: 必須の資格はありませんが、不動産鑑定士や不動産証券化協会認定マスター、証券アナリスト、不動産コンサルティングマスターなど、関連する資格を取得することで就職・転職が有利になる場合があります。これらを取得することで、専門性が高まり、市場価値が高いアセットマネジャーとしてのキャリアアップが可能です。
建築・建設業界の花形職種のひとつにあげられるアセットマネジメント。自分たちの商品を信じて資産を託してくれたお客さまをがっかりさせることがないように、効率的な運用を目指し、うまく行けば運用成果がボーナスや給与に反映されるというやりがいの大きな職種です。
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建設転職ナビ編集部
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