業界経験なしの社会人でも建築士になれる?
未経験の社会人が建築士を受験するのには何が必要なのでしょうか?
業界経験なしの社会人が建築士になる方法を分かりやすくご紹介していきます。
20代や30代、40代から建築士を目指すのは難しいのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。ある程度の時間とお金はかかりますが、社会人でも建築士になることは可能です。
未経験で建築士への転職を夢見ている方もいらっしゃるかと思いますが、建築士資格を取得するのには学歴や実務経験が必要となります。
そのため、まずは受験資格を満たすために実務経験を積んだり、専門学校に通ったりしなければならないのです。
建築士になることは可能ですが、資格取得するまでには年単位の時間がかかりますので、長期的な計画を立てることになります。また、途中で挫折しないような心構えも必要です。
「建築士」と一口に言っても、建築士資格には「一級建築士」、「二級建築士」、「木造建築士」の3つがあります。
木造建築士→二級建築士→一級建築士の順に扱える建物の規模が広がっていきますので、資格取得の難易度も同様の順で高くなります。
自分がどのような働き方をしたいのかによって取得すべき資格は異なりますので、まずそれぞれの違いを理解しましょう。
木造建築士
木造建築士は「階数2階建て以下」、「延床面積300㎡以下」の木造建築物の設計、監理を行える国家資格です。木造であることが前提で、小規模な建物しか扱えませんので住宅をメインに扱いますが、上記範囲内であれば事業所や店舗、公共施設なども扱うことは可能です。
木造建築士の資格は主に一般住宅を扱う建設会社やハウスメーカー、リフォーム会社などで役立ちます。
二級建築士
二級建築士は小規模な建物の設計、監理を行える国家資格です。
二級建築士が扱える建築物は以下の通りです。
1)鉄筋コンクリート造、鉄骨造、レンガ造、コンクリートブロック造、無筋コンクリート造、石造で、延べ面積30㎡~300㎡、高さ13mまたは軒の高さが9mを越えない建築物
2)木造建築物は、高さが13m又は軒の高さが9mを超えないもの
木造以外の建築物も扱えるため、木造建築士よりも活躍の場は広がります。住宅メーカーや設計事務所、ゼネコンや不動産会社、官公庁など様々な場で活躍する二級建築士がいます。
一級建築士
一級建築士は扱える建築物の構造・材質・面積・高さに制限がないため、大小様々な規模の建物の設計、監理を行える国家資格です。
学校や病院、百貨店などの大規模な建造物は、一級建築士にしか取り扱うことができません。
一級建築士は建築士の最上位資格のため難易度は高いですが、取得すると転職では非常に有利になります。また、一級建築士として独立する選択肢もあります。
建築士の受験資格には学歴や実務経験が必要となります。
以下で建築士の資格取得に必要なものを確認しておきましょう。
学歴
大卒、短大卒、高専卒で指定科目を修めている方は、木造建築士と二級建築士を受験することが可能です。
指定科目を修めていれば建築士に必要な基礎知識、スキルが身についているとされるため、すぐに受験することができるのです。条件となる「指定科目」と「必要な単位数」は学校の種別によって細かく異なりますので、(公財)建築技術教育普及センターのウェブサイト で確認してください。
したがって、建設業界以外で働いている社会人の方でも、働きながら建築士資格を取得することができます。資格を取得できたら建築士の資格を活かして本格的に転職活動すると良いかもしれませんね。
実務経験
上記の学歴、履修経験がなくて建築士を受験する方は、実務経験が必要となります。
例えば二級建築士の場合、以下のように学歴、履修経験によって必要な実務経験が異なります。
建築関係の学校を卒業していない方:7年の実務経験が必要
中卒・高卒で指定科目を修めた方:3年の実務経験が必要
たとえ指定科目を修めていても、中卒・高卒の場合は実務経験が必要な点に注意してください。
学歴と履修経験があれば二級建築士を受験することはできますが、履修経験がない場合は学歴もしくは履修経験を積まなければなりません。
逆に言えば、建築関係の履修経験がない社会人でも履修経験、実務経験のどちらかを得れば建築士を目指すことが可能となります。
ただ、建築士の受験資格である履修経験と実務経験、どちらをとるかによって受験するまでにかかる時間や費用などに差が出ますので、ご自身に合った方を選択することをオススメします。
社会人が未経験で建築士を目指す方法は「転職して実務経験を積む方法」と「専門学校に通って履修経験を得る方法」の2つがあります。
転職して実務経験を積む
社会人が未経験で建築士を目指す場合、7年の実務経験を積むと二級建築士の受験資格を満たせます。
現職で働きながら実務経験を積むことはできませんので、この方法を選択する場合には建設業界へ転職する必要があります。
建設業界には様々な業種、職種がありますが、建築士を目指すのであれば転職先はきちんと選ばなくてはなりません。「設計図書・施工図などと関わりをもつ」、「建築物全体を取りまとめる」、「建築関係法規の整合を確認したり、建築物を調査・評価したりする」ような業務を担う職種が望ましいでしょう。
設計図書・施工図に関わりがあることは必須ですので、オススメなのは建築士事務所や設計事務所への転職です。そのなかでも、建築物全体を取りまとめられるような幅広い業務を担当できる企業を選び、建築士に必要な知識とスキルを習得しましょう。
7年は非常に長い年月に思えますが、早くから実務経験を積みながら勉強したいと考える方には向いているでしょう。メリットとしては、転職すると実務経験を積みながら給与も得られますので、専門学校に通うよりも経済的な負担がありません。
専門学校に通う
実務経験を積まなくても、専門学校に通って履修経験を得れば最短2年で建築士の受験資格を得ることが可能です。
学費はかかりますが、早く試験を受けたい方は専門学校に通うことをオススメします。
専門学校に通うメリットは、早く受験資格を得られるほか、現職で働きながら専門学校に通えることです。夜間専門学校もありますので、仕事終わりに通えば2年で受験資格を得られるでしょう。
未経験の社会人でも、実務経験や履修経験を積めば建築士を目指すことが可能です。
これから建築士を目指したい方は、あなたに合った方法で建築士の受験資格を得ることから始めてくださいね。
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