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建設における品質管理業務とは?品質を保つために求められるスキルとは

品質管理は、建設において作業の品質に問題がないか、建設の質を保つために行われる重要な管理業務です。施工管理技士の仕事でしたが、近年は品質管理を専任として行うポジションも増加してきています。

品質管理とは、建設においてその作業の品質に問題がないか、建設の質を保つために行われる重要な管理業務です。
安全や工程の管理とともに施工管理業務の一環として行われてきましたが、品質管理を専任として行うポジションも増加するなど現場での重要な業務のひとつとなってます。
今回は、そんな品質管理について、その手順や必要なスキル、品質管理業務をとりまく環境までご紹介します。

品質管理業務とは?

品質管理業務とは、建設において事前に作成された仕様書や設計の通りに建設が行われているかをチェックし、最終的な成果物の品質を保つために作業時から管理を行う業務のことを指します。

使用している資材や強度・寸法、機能やデザインに至るまで、仕様書と相違がないか、さらに国・自治体などが定める基準をきちんと満たしているかを都度確認します。

品質に影響する問題点を早期に発見し改善することはもちろん、工程を安定させ間接的に工期管理にもつながる重要な役割の一つと言えるでしょう。

品質管理を行うポジションが注目されている

これまで品質管理業務は、安全管理や工程管理などとともに施工管理業務の一部として行われていました。

しかし、施工管理技士の業務量の多さが以前から問題となっていたことや、質の高い成果物の建設のために品質管理業務がより重要視されていることなどから、近年では品質管理業務を専任で行うポジションを置く企業が増加しています

施工管理経験者にもおすすめ

品質管理を行うポジションでは施工管理業務の一環であったという性質上、必要なスキルを有している施工管理経験者、また関連の資格を持っている人材のニーズが高くあります

施工管理に興味はあるが激務のイメージがあって踏み込めない、施工管理技士として働いていたが実際に激務によって現場を離れてしまった……という方もいるのではないしょうか。
そういった方の新たなキャリアパスとして、業務量の問題を抱えず施工管理の一端に携わることができる品質管理はおすすめです。

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品質管理業務の内容

1章でもご紹介したように品質管理業務は設計や仕様書の品質を満たしているかを確認するのが目的であるため、工程ごとに品質を評価して、必要があれば修正の指示を出します。

また、例えば材料や工程前後の鉄筋の状況など、品質が分かる写真を撮って品質を満たしているという証拠を残すのも重要な業務の1つです。

品質管理の手順

品質管理は、一般的には次のような手順で行われています。

Step1.品質特性・品質標準の設定

まず、用途や目的に応じて品質管理を行う特性とそれらの基準となる品質標準を定めます。

Step2.作業標準の設定

定めた品質標準を満たせるような作業方法を検討し、作業標準として定めます。

Step3.作業時のデータ取得

作業標準に基づいて施工を実施し、作業時のデータを都度取得します。

Step4.データが品質を満たしているかの確認と対処

取得したデータが品質を満たしているかどうかを確認し、異常があった場合やデータに特殊な傾向が見られた場合には原因の究明・作業標準の見直しなどの対処を行います。
この品質チェックには、データを区間で区切り、区間ごとの数値や数値のばらつきを可視化したグラフであるヒストグラムが用いられます。

Step5.工程が安定しているかの確認

品質チェックで問題がない場合には、その工程が安定しているかを確認します。
データ取得→品質チェック→改善・安定化を定期的に繰り返し、品質維持を目指します。

建設するものによっても細かな内容は異なりますが、大まかにはこのように計画→実施→確認→対処といった流れで品質管理業務を行います。

品質管理業務に求められるスキル

品質管理には、専門的な知識はもちろんその他にも様々なスキルが求められます。
知識とは別にあるとよい主なスキルを、3つご紹介します。

写真撮影のスキル

品質管理では、材料や工程など品質の記録のために現場を写真に撮る必要があります。
ただ撮っておけばよいというわけではなく、写真から「品質を満たしているか」「設計書・仕様書を満たしているか」が分かるものでなければなりません。

そのため、上手く写真を撮る技術ではなく、いつ、どこで、どのように作業が行われているかなど、「5W1H」を情報として写真に収めた資料となる写真を撮るスキルが必要になります。

コミュニケーションスキル

作業員や施工の関係者など、現場には様々な人がいます。

作業員に作業標準や修正が必要な点をしっかりと周知する、材料について外注先と打ち合わせるなど、品質を管理するにはコミュニケーションをとって連携しながら作業を進めなければなりません

マネジメントスキル

コミュニケーションスキルとも大きく関わりますが、品質を満たしているのか、設計書通りに作業が進んでいるのかなどを把握して管理するには、マネジメント能力が必要です。

また、トラブルを未然に防げるよう、細かなところまで確認しリスクをマネジメントできるスキルも重宝されます。
万が一トラブルが発生してしまった際には、落ち着いて臨機応変な対処ができることも求められますね。

品質管理業務に求められる資格や経験

品質管理業務に従事するためには、必要とされるスキルや知識があることを証明できる次のような資格・経験があると有利に働くでしょう。

施工管理技士資格

施工管理技士資格は、各種建設における施工管理のスキルを証明できる国家資格です。
種類ごとに7つに分類されていますが、品質管理には特に建築施工管理技士資格のニーズが高くあります
実際に現場で施工管理を行っていた経験がある方も、品質管理を担う人材への転職には有利になるでしょう。

施工管理技士資格には、各種類ごとに2級・1級と2つの難易度があります。それぞれ、取得することで携われる現場の規模などが異なります。経験はないが品質管理に興味があり、まずは関連資格を取得したいという場合には、2級から挑戦するのが良いですね。

建築施工管理技士資格について詳しく知りたい方は、 こちらの記事もぜひご参考ください。

設計業務の経験・建築士資格

品質管理では、設計書の品質を満たしているか、建築基準法など国や自治体のルールを守っているかということをチェックするのも主な業務のひとつです。
設計書の内容や法律を理解していることが必要であるため、設計業務に携わった経験がある方、また資格としては建築士資格を持つ方もそのスキルを活かすことができるでしょう。 

建築士資格は国土交通省認定の国家資格であり、施工管理技士資格同様、扱える建物の材質・規模によって木造建築士・二級建築士・一級建築士の3種類に分けられています。

建築士資格についてさらに詳しく知りたいという方は、 こちらの記事をご参考ください。

まとめ

今回は建設において設計書や仕様書に則った施工を管理し、品質を保つための品質管理業務についてご紹介しました。

施工管理の一環であった品質管理業務は現在専任で行うポジションも広がりつつあり、現場でのニーズも高まっています。
激務のイメージにより施工管理技士を敬遠している方などにも、新たなキャリアパスとしておすすめです。

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