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建設技術者が「転職」を考えたときに読むコラム 転職活動にAIは使える?履歴書に書く志望動機をChatGPTに書かせてみた

話し言葉でのコミュニケーションと自然な文章生成が特徴のChatGPT(GPT3.5)に、履歴書の鬼門・志望動機を代筆させてみました。

転職活動においてAIがどのように役立つのか

近年、AI(人工知能)の技術が急速に進化し、様々な分野で活用されています。転職活動においても、AIの活用はますます重要となっています。AIは膨大なデータの解析や自動化が得意で、転職活動の効率化や情報の精度向上に大きなメリットをもたらします。

まず、AIが転職活動に役立つ最も大きな点は、求人情報の収集と選定です。AIはインターネット上の膨大なデータを自動的に収集し、適切な求人情報を抽出することができます。また、AIは個々のユーザーの希望や適性に基づいて、マッチングの精度が高い求人情報を提供することも可能です。

次に、AIが転職活動に役立つもう一つのポイントは、履歴書や職務経歴書などの文章作成支援です。ChatGPTなど一部のAIは高度な自然言語処理技術を駆使し、個々のユーザーの情報を解析して最適な履歴書を作成することができます。適切な表現やキーワードの選定、フォーマットの調整などを自動的に行うため、ユーザーは効果的な履歴書を容易に作成することができます。

本記事では実際にAIを使った転職活動の例を紹介し、AIの中でも文章作成能力に優れているChatGPTに志望動機や自己PRを書かせて、その使い方について紹介していきます。

ChatGPTとは? どんな使われ方をしている?

ChatGPTは、アメリカのOpenAIが開発したAI(人工知能)の一つであり、特に高度な言語理解能力に基づく自然なコミュニケーションができる点が特長です。

ChatGPTのデータフロー

対話形式でのコミュニケーションに特化しており、ユーザーとの対話をリアルタイムに進めることができます。対話の文脈を理解し、前回の発言や質問に基づいて的確な回答を生成することができるため。文脈に基づく応答の生成や追加の質問への対応など、対話の一貫性を保つことができます。

ChatGPTは広範なトピックについての情報提供や質問応答に利用されるほか、以下のような活用が始まっています。

文章作成補助

小説や詩、記事などの創作活動において、ユーザーはChatGPTにアイデアやテーマを提供し、それに基づいて独自の文章を生成します。近年ではアメリカでAIを使った脚本に映画脚本家が反対運動を起こしたり、国内では大学の卒業式で答辞の初稿をChatGPTで作成したという事例がありました。

教育・学習支援

質問や課題の解決方法を尋ねたり、専門的な知識の解説を求めたりすることができます。また、オンライン教育や自己学習のプラットフォームでChatGPTが講師や学習相手として活用されることもあります。

企業・組織のカスタマーサポート

ユーザーの質問や問題に対して即時かつ自動化された対応を提供することで、効率的なサポート体制を構築することができます。社内のナレッジベースとして導入する例も増えてきています。

このように便利に活用されているChatGPTですが、いくつかの制約もあります。
特定の情報源に依存しているわけではないため、正確性の保証はできません。また、モデルの応答はトレーニングデータに基づいており、事実とは異なる情報やバイアスが含まれる場合もあるため、提示された内容を無条件に信用するのではなく必ず裏付けを取るなど注意が必要です。

また、ユーザーからの質問内容を学習に利用する場合があるため、個人情報や社内秘の情報は入力しないほうがいいでしょう。

ChatGPTを使って履歴書を書いてみよう

履歴書と職務経歴書はあなたの情報がまとめられている書類です。

そして、履歴書において志望動機の記述は重要です。志望動機はその職に応募する理由や興味、目標を示す重要な要素となります。適切に記述することで、採用担当者に自己分析や意欲を伝えることができ、選考の際の評価にも影響を与えます。

そこで、ChatGPTを活用して志望動機を作成する方法について考えてみましょう。ChatGPTは大量の文章データを学習しており、自然言語処理の能力を持っています。以下の手順に従って、ChatGPTを使って志望動機を作成してみましょう。

手順①:事前準備

ChatGPTに対して適切なコンテキスト(正確な文章を生成するために必要な情報)を与えるため、自己分析を事前に行いましょう。自身のスキル、経験、興味関心、キャリア目標などを明確にし、自分の強みや将来のビジョンを把握しておきます

手順②:対話形式での質問

ChatGPTに対して、志望動機に関する質問を対話形式で投げかけます。例えば、「私がこの職に応募した理由は何ですか?」や「なぜこの会社に興味を持っているのですか?」などの質問をChatGPTに提示します。

手順➂:応答の評価と修正

ChatGPTが出してきた文章を評価し、必要に応じて修正や追加の質問を行います。ChatGPTの生成する文章は参考となりますが、適切な内容や表現を選ぶためには人間の判断が必要です。自身の考えや意図を反映させるために、ChatGPTの回答をカスタマイズすることもできます。

手順④:文章の整理と統合

ChatGPTの回答をもとに、自分自身で文章を整理しましょう。複数の回答を統合することで、より一貫性のある志望動機を作成することができます。また、具体的な例や実績、業界や企業への理解などを適切に盛り込むことも重要です。

しかしながら、注意すべき点やデメリットも存在します。ChatGPTはあくまでモデルであり、自動生成された文章は人間のものとは異なります。

また、ChatGPTは既存のデータに基づいて学習されており、特定の情報やバイアスを反映する可能性もあります。そのため、自身の考えや経験を反映させるためには、生成された文章を適切にカスタマイズする必要があります。

さらに、採用担当者はオリジナリティや個性を重視する場合もあります。完全にAIに頼るのではなく、ChatGPTをツールとして活用しながら、自分自身の考えや経験を反映させることが重要です。

ChatGPTに志望動機を書かせてみた(具体例)

実際にChatGPTに書かせた志望動機を紹介しましょう。
以下の指示文をChatGPTに入力しました。

指示文

34歳で長野県在住の施工管理技士。2級建築施工管理技士と2級管工事施工管理技士の資格を持っていて、県内の大学を卒業後、今は長野県内のサブコンで施工管理の仕事をしている。妻と6歳になる娘がいる。来年から子供が小学校に上がるので、1級の資格を取って生活を安定させたい。

県内の地場ゼネコンへの応募書類に書く履歴書の志望動機を、やる気と熱意を感じさせる文章で書いてください。

1段落目がChatGPTに対して与えた「自分自身の情報」で、2段落目が「どういう文章を書いてほしいか」の指示です。
そして実際にできた志望動機が以下の通りです。なお、指示を出してから文章が出てくるまでの時間は1分もかかっていません。

志望動機  作文/ChatGPT

私は施工管理技士として、長野県在住で数多くの建築プロジェクトに携わってきました。現在は県内のサブコンで施工管理の仕事に従事していますが、私の目標はより高度な知識と経験を身につけ、建築業界においてより重要な役割を果たすことです。

私の2級建築施工管理技士と2級管工事施工管理技士の資格を持っていることは、私の専門知識と能力を証明していますが、私はまだ成長し続ける意欲を持っています。私は常に新しい技術や最新の建築トレンドに関心を持ち、自己啓発を重視しています。1級の資格取得を通じて、より高度な技術と深い理解を身につけ、建築プロジェクトの品質と効率性を向上させることができると確信しています。

また、私には家族がおり、特に娘が来年から小学校に上がることから、より安定した生活を追求したいという強い動機があります。1級の資格を取得することで、私はより高いポジションや責任を担う機会を得ることができ、経済的な安定と家族の幸福を確保することができると信じています。

私は地場ゼネコンでの働きに強い関心を抱いており、その理由は二つあります。まず、地域の発展に貢献することができるという点です。長野県での経験を活かし、地元の建築プロジェクトに関わることで、地域の発展と景気活性化に寄与したいと考えています。そして、地場ゼネコンは地域の文化や風土を理解し、そこに根ざした建築プロジェクトに携わることができるという点が魅力的です。

私はやる気と熱意を持って、地場ゼネコンでの施工管理の仕事に取り組みたいと考えています。私の経験と能力を通じて、プロジェクトの成功に貢献し、会社の目標達成に寄与したいという強い意欲があります。また、常にチームワークを大切にし、コミュニケーション能力を活かして円滑なプロジェクト進行を図ります。

最後に、私は地域の発展と安定した生活を追求する意欲と、建築業界での成長と貢献のための熱意を持っています。地場ゼネコンでの施工管理の仕事において、私の能力と情熱を発揮し、会社の成功に貢献できる機会をいただければ光栄です。

いかがでしょうか。
履歴書の志望動機欄に入れるにはかなり文章量がオーバーしていますし、文体がだいぶ硬く、いかにもAIが書いた文章といった印象ですが、このままでも十分使えそうな志望動機ができました。もちろん、実際の思いや経歴と違う部分もあるので書き換えが必要ですが、ゼロから書き始めるよりはクオリティーの高い文章がわずかな時間で生成できました。ChatGPTを転職活動で使うことの魅力が理解いただけたかと思います。

また、自己PRもChatGPTに書かせてみました。
志望動機の文章を生成させた後に『「応募企業を選んだ理由」「活かせる経験・スキル」「入社後に実現したいこと」の3点に絞り、200文字を目安にしてまとめて』という指示文で作ったものがこちらです。

自己PR  作文/ChatGPT

応募企業を選んだ理由は、地場ゼネコンでの施工管理の仕事に強い関心があり、地域の発展に貢献したいと思っているからです。
活かせる経験・スキルとして、2級建築施工管理技士と2級管工事施工管理技士の資格を持ち、幅広い建築プロジェクトに携わってきた経験があります。
入社後に実現したいことは、より高度な1級の資格を取得し、経験と知識を活かしてプロジェクトの品質と効率性を向上させ、地域の発展に貢献することです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は比較的少ない情報から文章を作らせましたがそれでもこの程度の文章をものの数秒で生成してくれました。
実は…この記事の全体構成とアウトラインもChatGPTに作ってもらいました。
転職活動に使うこともできれば、このような記事執筆にも使える幅広さがChatGPTのすごいところです。

これまでのAIに比べてもChatGPTはこちらの書いた質問文の構文理解という点ではかなり優秀で、話し言葉にも対応しているので、気軽に質問を投げかけることができます。ですから思いついたときに質問を投げかけてメモし、後で修正することもできるのです。

しかし、転職活動で使う際には注意が必要です。ChatGPTはあなたが応募する企業のことは知らず、一般的な文章しか生成できないため、細かい部分で採用企業に合わせた修正が必要です。応募する企業の事情や選考の傾向、自分の特徴を把握することが重要になってきます。そこまで細かい作業はChatGPTにはできないため、最終的には人間の力に頼ることになります。

文章を一から作成して応募企業に沿った内容にするという一連の作業を考えると、実はChatGPTに任せるよりもプロの転職コンサルタントに手伝ってもらう方が有利になります。ChatGPTが書いた文章がプロの目にどう映ったのかは、近日公開予定の第2弾をぜひお読みください。

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