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建設技術者が「転職」を考えたときに読むコラム 工事経歴書とは?フォーマットで詳しく解説

転職市場において履歴書以上の価値を持ち、自身のキャリアと専門性をアピールする重要なツール「工事経歴書」の書き方を解説します。

工事経歴書は、建設業界での職務経歴書としての役割を担います。転職市場においては、履歴書以上の価値を持ち、施工管理技士が自身のキャリアと専門性をアピールする重要なツールです。本記事では、工事経歴書の意義、その具体的な内容、目的、さらには一般的な職務経歴書との違いについて詳細に解説します。

工事経歴書とは

工事経歴書は、施工管理技士が転職活動を行う際に提出する重要な書類です。
この書類には、個人の技術、経験、過去に携わったプロジェクトの詳細が記載されます。

工事経歴書の充実度は、採用担当者に対するアピールの度合いが非常に大きく、採用選考の合否はもちろん、内定時・入社後の待遇をも左右すると言っても過言ではなく、文字通り転職成功の鍵であると言えます
よって、自身のスキルや経験を適切にアピールすることがこの書類の作成における最大の目的であると言えます。

工事経歴書の具体的な内容

工事経歴書には、主に以下の情報が含まれます。

  1. 携わった工事の名称
  2. 請負代金額
  3. 工期
  4. 担当した職責
  5. 工事の種類や規模

これらの情報を通して、施工管理技士がどのようなプロジェクトに関わってきたか、その役割や責任の大きさ、専門性を詳細に示すことが可能です。

工事経歴書の対象者

転職活動において工事経歴書が必要になるのは、施工管理技士やその他の建設業界における専門職です。特に転職を考えている技術者にとって、この書類は自己のキャリアと技術力を示すための重要なツールとなります。

工事経歴書の目的

工事経歴書の主要な目的は、技術者の専門性や経験を詳細に記述し、転職先の企業に対して自己の資質や過去の実績を明確に示すことです。これにより、採用担当者は応募者の能力を具体的に理解し、適切な評価をすることができます。どの程度の予算・人員規模のプロジェクトでどのようなポジションでの経験を積んできたかは、採用する企業側にとって自社の事業ポートフォリオにフィットする人材かどうかを判断する材料として有効です。

職務経歴書との違い

一般的な職務経歴書と比較して、工事経歴書はより専門的な情報に焦点を当てています。工事経歴書は、特定の技術やプロジェクトに関する深い知識と経験を要求される建設業界において、応募者の専門性を具体的に示すものとされています。

この記事では、工事経歴書の重要性とその適切な作成方法を理解し、転職において成功への一歩を踏み出せるよう、具体的かつ詳細に解説します。

【フォーマットあり】工事経歴書の書き方

工事経歴書は、建設業界の専門職が自身の経歴やスキルをアピールするための重要なツールです。適切なフォーマットと記入方法を理解することは、効果的な自己PRに不可欠です。以下で、工事経歴書の記入項目、記入例、そして重要な記入ポイントを詳細に解説します。

工事経歴書のサンプル(RC・SRC施工管理職向け)はこちら

記入項目と記入例

工事経歴書には、「会社名(勤務先)」「勤務期間」「工事名」「請負代金額」「工期」「職責」を記載することが一般的です。これらの項目は、応募者がこれまでに携わってきたプロジェクトの範囲とその規模を示すのに役立ちます。

以下は工事経歴書の一例です。

  1. 会社名 株式会社〇〇
  2. 主な事業内容 住宅建設、商業施設建設
  3. 勤務期間 2009年5月1日~2019年11月10日
  4. 工事実績
     工事名:〇〇マンション新築工事
     請負代金額:5億円
     工期:2019年4月 - 2020年3月
     職責:現場代理人
     詳細:14階建て、延床面積3000㎡、SRC造

工事経歴書(サンプル)

具体的な書き方については、こちらのコンテンツも合わせてご覧ください。職種ごとにテンプレートと書き方ガイドを用意しています。また、これらに加えて応募先の企業が重視している項目を追加したほうがより効果的な場合もあります。そういった情報を知りたい方は、ぜひ建設転職ナビの無料転職支援サービスをご利用下さい。

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工事経歴書記入のポイント

工事経歴書を記入する際の重要なポイントは以下の通りです。

工事の概要や担当業務の具体性

工事の種類、規模、期間を詳細に記載し、自身の担当した職責を具体的に示します。これには、プロジェクトにおける個人の役割、達成した成果、使用した技術や方法などが含まれます。応募者の専門性や職務における具体的な経験を明確に伝えるために重要です。

工事実績の数字化

実績を客観的に示すために、請負代金額や工期、プロジェクトの規模などを数字で明示します。
応募者の経験がどの程度の規模や複雑さのプロジェクトに対応できるかをアピールするのに役立ちます

問題解決能力のアピール

工事中に発生したトラブルやその対応策を記載し、問題解決能力やリーダーシップを示します。応募者が困難な状況下でも対応できる能力を持っていることを示すために重要です。また、チームを率いて成功に導いた経験や成果なども含めると良いでしょう。

履歴書や職務経歴書の内容と食い違いがないようにする

工事経歴書は、履歴書や職務経歴書を補完する書類です。そのため、記載されている内容に食い違いがないように記述内容をしっかり確認するようにしましょう。当然ですが、実態とかけ離れた「盛った」表現はNGです。

工事経歴書は、単なる経歴の羅列ではなく、その人の専門性と実績を示すツールです。これらのポイントを押さえ、効果的に自己PRを行うことで、転職市場で自らの価値と競争力を高めることができます。

自己PRが転職成功のカギ

工事経歴書の作成において最も重要な点は、具体性のある内容を提供し、自分独特のアピールポイントを作り上げることです。この文書は単なる履歴書以上に、あなた自身のPRツールとして機能します。ここでは、自己PRの重要性とその効果的な方法について詳しく解説します。

自己PRの根本は、「応募企業が求める人物像を理解し、自分がその企業にどのように貢献できるか、自己の性格やスキルをどのように活かせるかを具体的にアピールすること」にあります。実績や経験、スキルが豊富であっても、それが企業のニーズに合致しなければ採用には繋がりません。自己PRは量ではなく質が重要であり、企業目線や採用側の視点を常に念頭に置く必要があります。採用側から見て、ぜひとも採用したい人物だ、と思わせるための自己PRを考えるようにしましょう。

自己PRの考え方は、転職のタイプによって異なりますが、基本的な原則は一つです。それは、自己の経験やスキルをいかにして応募企業の利益に結び付けられるかを明確にすることです。

これまでの経験を活かせる仕事への転職

あなたの過去の職務経験や習得したスキルが新しい職場でどのように活用されるかを強調することが重要です。例えば、以前のプロジェクトでの管理経験や特定の技術領域における専門知識を、新しい職場のニーズと結び付ける方法を考えましょう。このアプローチでは、過去の成功事例や特定の問題を解決した経験を具体的に示し、それが新しい環境でどのように価値を生み出すかをアピールします。目標は、自分の過去の実績が将来の職場でどのように役立つかを明確に示すことです。

全くの未経験職種への転職

直接的な職務経験や技術スキルよりも、柔軟性、学習意欲、適応能力など、転職者の潜在的な価値を前面に出すことが鍵となります。
未経験領域への転職を成功させるためには、新しい分野に対する熱意や学ぶ意欲、さらには異なる環境に適応する能力をアピールすることが重要です。たとえば、過去に新しいスキルを習得した経験や、異なる業務領域での成功体験を引き合いに出し、それらが新しい職種でどのように役立つかを具体的に示します。この場合、応募企業で活躍するために現在の自分に何ができるかを深く分析し、その結果を企業にアピールすることが求められます。

工事経歴書は、これらのアピールポイントを具体的かつ効果的に伝えるための重要なツールです。自己PRは、単に自分自身を説明すること以上に、応募企業が何を求めているかを理解し、自分自身がその期待にどのように応えられるかを示すプロセスです。この部分を丁寧に考え抜き、熱意を込めて伝えることが、転職成功への鍵となります。

自己PRの分析方法について知りたい方はこちら

工事経歴書の活用方法

工事経歴書は、転職市場における施工管理技士のPRツールとして一般的に認知されていますが、それだけではなく、工事業者を探す際の便利な情報源としても活用できます。

この書類には、工事業者の所在地や連絡先、得意分野、強み、さらには過去の施工実績などが詳細に記載されています。このため、特定のプロジェクトや工事に適した業者を選定する際に、業者の専門性や能力を確認するのに大いに役立ちます。工事経歴書は、その業者がこれまでに手掛けたプロジェクトの種類や規模、成功事例などを通じて、業者の経験と技術力を客観的に評価するのに適した情報が記載されています。

このように、工事経歴書は、適切な業者の選定という意味で、建設業界において非常に有用なツールとして活用されています。

工事経歴書はこちらからダウンロード可能です。

まとめ

工事経歴書の作成は、自分自身をアピールし、数多くの応募者の中から選ばれるための重要なステップです。ここで重要なのは、企業とのマッチングです。自分のスキルや経験が企業のニーズにどう応えるかを明確に示すことが、採用の鍵を握ります。

工事経歴書だけでなく、履歴書や職務経歴書も同様に重要で、それぞれに効果的な書き方や選考通過のコツがあります。
建設業界の転職に特化している建設転職ナビではそのようなノウハウが豊富に揃っているので、あなたの転職活動を、心強い味方としてサポートいたします。
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