建設技術者が「転職」を考えたときに読むコラム 有名経済誌のデータで見る「働きたい会社2020」

あなたはどんな会社で「働きたい」ですか？ 年収の高さや残業時間の少なさ、定着率の高さをデータから考察し、「働きたくなる会社」をまとめました。

まずは｢『残業を減らした会社』ランキングトップ100社」から。5年前の『CSR企業総覧』データと比較し、平均残業時間を大きく減らした企業です。ランキング対象537社のうち5年間で残業時間が減ったのは261社で、逆に増加は272社と半数を超えているそう。

とかく残業が多いと言われがちな建設・不動産業界でも、IT企業などのなかで上位50位に食い込んだ企業があります。編集部が注目したのは次の２社です。

大和ハウス工業株式会社（本社：大阪府）

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西松建設株式会社（本社：東京都）

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業界のリーディングカンパニーとして名を馳せる大和ハウス工業。平均残業時間は30時間と、ワークライフバランスの向上に力を入れています。

西松建設は、経済産業省と東京証券取引所が共同で主催する「健康経営銘柄2019」にゼネコンとしてはじめて認定された会社。「健康経営優良法人2019（ホワイト500）」には２年連続認定されています。

次に『就職四季報』からは、残業時間が少ない会社をピックアップしてみましょう。

世紀東急工業株式会社（本社：東京都）

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日鉄エンジニアリング株式会社（本社：東京都）

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東洋エンジニアリング株式会社（本社：千葉県）

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世紀東急工業は東急グループの安定性と独自技術を強みに成長を続ける大手道路会社。土木系の企業ですが完全週休二日制（土日祝）となっているほか、5月1日の「東急グループの日」休暇、リフレッシュ休暇などが休みが取得できる会社です。

2019年4月に社名変更した日鉄エンジニアリングは日本製鉄グループ。「人財主義」を掲げ、社員の能力を高める支援をする他、「WLB(ワークライフバランス)休暇制度」を設け、長時間労働の是正を図っています。

東洋エンジニアリングは化学肥料関連プラントに強みを持っており、「人が資産の会社」だとして全社フレックスタイム制・車通勤可能な制度も導入しています。

つづいては「平均年収800万以上で離職率が低い会社」。『就職四季報』の新規大卒就職者の就職後３年以内離職率を参照しています。

年収が高いけれど激務というハイリスク・ハイリターンな会社では、心身のバランスを崩してしまうかもしれず、長く働けない可能性もあります。そうなれば結果として生涯年収は下がってしまう。次の２社ならば、その不安は少ないでしょう。

栗田工業株式会社（本社：東京都）

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株式会社竹中工務店（本社：大阪府）

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東証一部上場企業であり、総合水処理 最大手企業の栗田工業。海外売上も順調に伸ばしており、今後ますますの成長が期待されている会社です。新卒の定着率はなんと100％！

竹中工務店は説明不要なスーパーゼネコンのひとつ。定着率96.6％の高さを誇っています。

もちろん、新卒３年離職率のデータはこのサイトの読者である中途入社の離職率とはかならずしも一致しません。しかし、「石の上にも三年」が通じない昨今の「割と見切りが早い新卒者」でさえも辞めないのは、その居心地の良さが証明されていると言えるのではないでしょうか。

離職率については『CSR企業総覧』データによる「『離職する人が少ない大企業』100社ランキング」からも見てみましょう。上位101社の平均離職率は1.8％だそうですが、建設系企業でも、それに近い、あるいは超える企業もあるのです。

住友電設株式会社（本社：大阪府）

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信越化学工業株式会社（本社：東京都）

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住友電設は上の求人欄に「月間の平均残業時間は40時間程度となっており、完成間際のピーク時などは、左記を上回る勤務時間が想定されます」と記す正直な会社。それが離職率2.0％という低さにつながっているのかもしれません。

東証一部上場で非常に安定した経営基盤を誇る信越化学工業は、昨今流行りの定年延長もすでに導入済みです。離職率は驚異の0.8％……！

仮に給料が高くても、事業の先行きが不透明だったり、あるいは外部要因で傾いたりしているのでは、不安で気持ちよく働けません。それはこのコロナ禍においてはなおさらのこと。

そこで自己資本比率の高さ（今回は50％以上）に目を向けて、企業選びをしてみましょう。『就職四季報』データ「給料が高く経営が安定的な企業･法人TOP146社」からです。

株式会社奥村組（本社：大阪府）

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株式会社建設技術研究所（本社：東京都）

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新菱冷熱工業株式会社（本社：東京都）

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シンボルマークは「人」を象徴しているという奥村組。平均年収は1,000万に迫る勢いです。日本で最初の建設コンサルタント、建設技術研究所も842万円。2020年12月には4期連続増配を発表し、業績好調ぶりをアピールしています。サブコンの雄・新菱冷熱工業は働き方改革にも熱心に取り組む企業のひとつです。

【脱長時間労働】サブコンの雄・新菱冷熱工業の働き方改革とは？

125年の歴史を誇る出版社・東洋経済新報社のデータは信頼に足るものですが、これはあくまで参考値です。あなたが希望する職種や配属先などによって、年収や残業時間は上下してくると思われます。詳細の確認は、登録後にあなたの担当となるキャリアアドバイザーへなんなりとご相談くださいね。
記事作成参考：東洋経済オンライン

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